環境問題

フランスが環境問題に取り組む理由、パリ2024の影響とは?

環境問題は日本だけの問題ではなく、国際的な問題です。

各国が、それぞれの問題の改善に取り組みを行っている中で、パリ2024大会の開催を控えているフランスはどのような取り組みをしているのでしょうか。

市民のサステナブルの意識が高いと評価されているフランスならではの取り組みをご紹介します。

パリ2024大会に関する取り組みだけでなく、日頃からどのように環境問題と向き合っているのかを見ていきましょう!

パリ2024大会が環境問題に取り組む理由

今や、誰しもが知る国際大会となったオリンピックですが、感動と興奮を与えてくれる良い面とは裏腹に環境負荷の影響があります。

大会の規模が大きくなるにつれて、問題は徐々に深刻化しています。

そんな、オリンピックの環境問題に真剣に向き合おうとしているのが2024年に開催されるパリ大会です。

国際的に見てもサステナブルの意識が強いと評価されているフランスだからこそ、実現に向けて積極的に取り組みが行えています。

フランスの環境意識が高まる背景

フランスでは、服をなるべく少なく所持する、外国産の食材よりも地元の食材を買うといったようなサステナブルな考え方が定着しています。

この背景として、パリ協定が締結されてから市民の意識が高まったと言われています。

パリ協定後、政府を中心に環境問題に関するポスターが地下鉄などに掲示され、イベントやセミナーが積極的に開催されています。

この取り組みにより、市民が日常から環境問題に関するとこを目にし、意識して行動することにつながったと言えるでしょう。

※パリ協定とは?

引用:外務省>2020年以降の枠組み:パリ協定

https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ch/page1w_000119.html

国際大会が抱える環境問題

1896年に最初の大会が開催されて以来、100年以上続いているオリンピックは世界で最も注目される国際大会となりました。

大会の規模が大きくなるにつれ、許容人数も増え、さまざまな環境問題へとつながっています。

会場や選手村の建設に伴う環境破壊、大会後の施設の廃虚問題、選手や関係者、観客が移動する際の排出ガス、大会の開催に伴う食品ロスやゴミの廃棄問題などが挙げられます。

この問題を解決すべく、ロンドンで行われた2012年大会では、再生可能エネルギーや低炭素コンクリートを利用し環境問題への貢献を実現しました。

パリ2024大会の環境問題に対する取り組み

2024年8月に開催されるパリ2024大会では、さまざまな取り組みが行われています。

そのうちの取り組みの一つがペットボトルの利用禁止です。

今大会ではペットボトルの販売が禁止されており、その代わりにマイボトルを持ち込み給水ポイントにて自由に水分補給ができる仕組みとなっています。

また、大会で提供される食べ物に牛肉の使用が禁止され、包装材も脱プラスチックでありリサイクルが可能な食器を取り入れています。

その他にも二酸化炭素の排出を削減する取り組みなど、さまざまな取り組みが行われているのがパリ2024大会です。

フランスが取り組む環境問題と対策

フランスは、他国と同様にオリンピック以外でも環境問題に直面しています。

そのためオリンピックへの取り組みだけでなく、日常的に環境問題への取り組みは積極的に行われています。

ヨーロッパ全体として問題視されているのは、大気汚染とプラスチックゴミ問題です。

では、フランスではどのように上記の環境問題に取り組んでいるのか見ていきましょう。

フランスとヨーロッパの共通する環境問題:大気汚染

世界的にも問題視されているのが、大気汚染問題です。

フランスでは大気汚染問題を改善する取り組みとして、ディーゼル車と暖房器具に関する対策が行われています。

ディーゼル車に関しては、2040年までにディーゼル車とガソリン車の製造を禁止すると政府より発表されています。

2014年にはナンバープレートの末尾で走行日を制限し、2017年には、車種、生産年、排気ガスの含有成分量をもとに6種類のステッカーが発行され、日本の車検のように貼付けることが義務化されるなどの対策が行われています。

また、暖房器具に関してはディーゼル車と同じように大気汚染の原因となる成分を排出するため規制が行われています。

2021年に環境相から薪を燃やすことで発生する大気汚染の原因となる微粒子を50%削減する計画案が発表されました。

フランスとヨーロッパの共通する環境問題:プラスチックゴミ問題

プラスチックは焼却処理をする際に温室効果ガスの排出や、河川への廃棄から海洋汚染問題が問題視されています。

SDGsの目標14で「海の豊かさを守ろう」と掲げられており国際的な問題となっています。

フランスでは、この問題を改善すべくサーキュラーエコノミーに関する法律が2020年に施行されました。

また、ペットボトルの削減のため公共の施設には水飲み場の設置の義務付けをするなどさまざまな取り組みが行われています。

まとめ

フランスのサステナブルへの積極的な取り組みの背景や、取り組んでいる環境問題に関してご紹介をしました。

また、2024年に開催されるパリ大会でも環境問題に関する取り組みが行われています。

政府が率先して発信をすることで市民の意識の変革にもつながっている代表的な例となりつつあります。

もちろん、まだまだ課題はありますが、日本を含め他国がフランスから学べることが多くあるのではないでしょうか?

パリ2024大会が実際にどのように環境問題に取り組みつつ開催されるのかとても楽しみですね!

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サステナブルな暮らしとは?暮らしの具体的な例をご紹介

サステナブルという言葉を街中のポスターやSNSなどで見かけることが増えたのではないでしょうか?

皆さんは、サステナブルとは具体的にどのようなことを意味するのかご存じでしょうか?

実はサステナブルとは、ただ環境に関する言葉ではなく国際的に注目がされている言葉です。

サステナブルの言葉の意味や語源、サステナブルな暮らしの具体例をご紹介します!

サステナブルな暮らしとは?

サステナブルの具体的な意味や、語源などを正確に理解することで重要性がより明確になります。

また、なぜ昨今、サステナブルという言葉が注目されているのか。

それは、SDGsとサステナブルな暮らしにとても深いつながりがあるからです。

SDGsは日本のみでなく国際的な取り組みであるため、SDGsと関係の強いサステナブルな暮らしが注目されることも納得ができます。

では、具体的にサステナブルな暮らしについて見ていきましょう!

サステナブルな暮らしの具体的な意味

サステナブルという言葉は聞いたことはあるかもしれませんが、具体的な意味はご存じでしょうか?

環境に関する言葉、リサイクルなどの関連語などふんわりと認識している方は今回の記事で正しいサステナブルの意味を理解しましょう!

サステナブルな暮らし=持続が可能な暮らし、サステナブルな商品=持続が可能な商品という意味です。

しかし、持続が可能な暮らしと説明されても、少し難しいですね。

もう少しわかり易く説明をすると、持続が可能ということは、使い捨てなどではなく継続的に利用ができるという意味です。

そのため、持続が可能な暮らしとは、今の生活だけでなく将来的にも継続的に暮らしていくことができる生活という意味です。

サステナブルな暮らしとSDGsの関係性

続いては、サステナブルな暮らしとSDGsの関係性を見ていきましょう。

SDGsという言葉は良く耳にするかと思いますが、具体的な言葉の意味はご存じでしょうか?

Sustainable Development Goalsの略語がSDGsです。

日本語に直訳すると、「持続が可能な開発の目標」という意味です。

上記で説明した「サステナブル=持続が可能な」と似ていますね。

言葉の意味からもSDGsとサステナブルはとても近しい関係性があることがわかります。

SDGsには17の目標が設定されています。

目標は、環境・社会・経済の3つをテーマに設定がされており、環境保全につながることはもちろんですが将来の担い手を育てるための教育なども含まれています。

また、SDGsの目標を達成した先にサステナブルな社会が実現するのです。

つまり、SDGsとはサステナブルな社会を築き上げるための方法なのです。

サステナブルな暮らしの具体例

具体的にサステナブルな暮らしとはどのような暮らしなのでしょうか?

日常から活用ができる具体例から、住宅を建てる時やリフォームするときに活用できる具体例をご紹介します。

食生活での取り組み:食材選び、フードロスの削減

サステナブルな暮らしを行うために最も取り入れやすいのが食材選びです。

食材を選ぶときに、サステナブル関連の認証を受けた食材を選ぶだけでも非常に効果的です。

サステナブルの認証には下記の種類があります。

・国際フェアトレード認証

・レインフォレスト・アライアンス認証

・MSC認証

・ASC認証

・有機JASマーク

また、食材選びを意識しても、フードロスが発生しています。

フードロスを改善することに効果的なのが、コンポストやベジブロスです。

野菜や果物の皮やヘタなどを利用することによりフードロスを減らすことができます。

住まいでの取り組み:エコデザインの住宅

住まいの取り組みで注目が集まっているのは、環境に良い材料を利用したエコデザインの住宅です。

環境に良い材料とは、珪藻土や漆喰の塗り壁材、天然石&リノリウムなどを指します。

材料の効果で室内を快適な温度に保つことで節電や資源の消費を減らしてくれる効果があります。

まとめ

個人で何か大きな変化を起こすわけでなく、日常の買い物で少し意識して環境に配慮された商品を買うなど気軽に貢献ができます。

少しずつ、できることからサステナブルな暮らしを実現していけば、ストレスもなく環境問題へ貢献ができます。

また、環境に良い商品は自身の体にも良い商品ばかりです。

環境と自身の体を守るためにもサステナブルな暮らしを取り入れてみましょう!

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サステイナブルツーリズムがもたらす効果とは?環境や地域にもたらす影響

サステナブルな取り組みは観光産業でも行われています。

観光地となり、人気になると同時に環境の破壊や自然への悪い影響が発生してしまいます。

そのような環境問題を考慮しつつ、地域を発展させる考え方が、サステナブルツーリズムです。

世界でどのようなサステナブルツーリズムが行われており、日本はどのように取り組んで行くべきなのか。

また、観光客として訪れたときにはどのようにして地域への尊重をすべきなのか。

サステナブルツーリズムを知り、長期的に継続が可能な観光を実現しましょう!

サステナブルツーリズムとは

サステナブルツーリズムとは観光産業における取り組みです。

環境・文化・経済の3つの観点に注目し、持続が可能であり地域の発展につながる観光を目指す取り組みです。

観光地を開発する際に、新たな施設の建設に伴い自然破壊が起き、観光客による廃棄物の問題などが発生します。

そのような問題を改善しながら、地域の発展にも取り組むということがサステナブルツーリズムです。

サステナブルツーリズムとエコツーリズム、グリーンツーリズムの違いは?

観光産業で環境保全による取り組みはサステナブルツーリズムだけではありません。

そのほかに、エコツーリズムやグリーンツーリズムがあります。

それぞれ、環境を配慮した取り組みであり似ている意味がありますが、注目しているポイントや将来への目の向け方が異なります。

それぞれの意味を理解して、違いがわかるようになりましょう!

エコツーリズムって何?

エコツーリズムとは、「自然環境や歴史文化を対象とし、それらを体験し、学ぶとともに、対象となる地域の自然環境や歴史文化の保全に責任を持つ観光のありかた」と環境省が定義しています。

引用元;環境省

https://www.env.go.jp/nature/ecotourism/try-ecotourism/about/

自然本来の魅力や歴史を知ることでその地域ならではの魅力を知り、地域の価値を再認識することで地域の魅力を守り将来につなげることをエコツーリズムといいます。

グリーンツーリズムって何?

グリーンツーリズムとは、「緑豊かな農村地域において、その自然、文化、人々との交流を楽しむ、滞在型の余暇活動」と農林水産業が定義しています。

引用元;農林水産業

https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/kyose_tairyu/k_gt/pdf/1siryou2_2.pdf

ただ観光をするだけでなく、地域ならではの文化や自然に触れることで、その地域ならではの魅力を感じることがグリーンツーリズムです。

サステナブルツーリズムとの違いは?

エコツーリズムやグリーンツーリズムは、自然が豊かな地域が対象です。

一方で、サステナブルツーリズムは都会なども対象に含まれます。

また、いずれも環境を配慮した取り組みではありますが、サステナブルツーリズムは長期的な持続が可能となる取り組みである点が最も大きな違いと言えます。

日本と世界のサステナブルツーリズム

すでにサステナブルツーリズムに取り組んでいる地域はどのような取り組みをしているのでしょうか?

日本と世界の取り組みをそれぞれご紹介します。

日本国内の取り組み

1. 白川郷(岐阜)

白川郷は世界遺産にも登録されており、国際的に人気な観光地の一つです。

人気のあるライトアップでは、入場を予約制にすることで入場者数を制限し予期せぬ破損やゴミの廃棄が発生しないように取り組んでいます。

また、地域の学校では白川郷の文化について学ぶ活動もあり、持続が可能な地域にすべく取り組んでいます。

2. BIO HOTEL カミツレの里 八寿恵荘(長野)

BIO HOTELとはサステナブルツーリズムへの取り組みで有名なヨーロッパのVerein BIO HOTELから認証を受けた日本初のホテルです。

地域の中に自社農園を構え、使用する食材はオーガニックな食材や地元の食材を使い化学調味料などが一切入っていません。

また、アメニティのタオルにはオーガニックコットンを使用したり、建物には自然素材が利用されたりとさまざまなところに環境への配慮が感じられるホテルです。

世界各国の取り組み

1. ヴァトナヨークトル国立公園(アイスランド)

ヴァトナヨークトル国立公園は広大な敷地が世界遺産に登録されています。

氷河は2500年という長い歳月をかけて自然の力で作られました。

また、アザラシなどの動物も生息しており、自然が豊かな地域です。

ヴァトナヨークトル国立公園のビジターセンターは、サステナブルな設計により地元の資材や環境に優しい材料を用いて作られました。

2. ドブロブニク(クロアチア)

観光客による混雑やマナー違反、ポイ捨てなどが問題とされています。

そこで、Respect the Cityプロジェクトと言われる、観光による問題を改善する取り組みが開始されました。

具体的には、クルーズ船やツアーの制限を行い、混雑状況がカメラで共有されたり、飲食や喫煙のルールなどを定めました。

観光を楽しむのと同時に都市を大切にし尊重できるようにサステナブルツーリズムに取り組んでいます。

まとめ

サステナブルツーリズムとは、地域だけが取り組むことではなく観光客も訪れる地域への尊重が必要です。

自然を破壊せずに、自然と寄り添って観光産業が発展することがサステナブルツーリズムなのです。

自然を守り、長期的に持続が可能な観光を実現するには、地域と観光客の両者がサステナブルな考えを意識する必要があるのです。

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世界と日本のサステナブル建築を6選ご紹介

建築産業でもサステナブルな取り組みは行われており、その代表例がサステナブル建築です。

サステナブル建築は日本の伝統的な建物から世界の近代建築までさまざまな建築物に活用されています。

また、建築の価値自体をサステナブルの観点から評価する傾向も増えてきました。

デザイン性のみでなく、サステナブルな要素が建築にも必要不可欠になりつつあります。

日本と世界のサステナブル建築をそれぞれ見ていきましょう!

サステナブル建築とは?

サステナブル建築とは、建物自体のライフサイクルから二酸化炭素の排出量を削減し、環境問題に貢献できる建築のことです。

また、地域特有の風情や文化とも調和が可能な建築でもあり、長期的に快適に過ごすことが可能となる建築です。

建設に関わる設計・施工・運用の全ての段階で、環境に配慮がされた取り組みです。

世界の美しいサステナブル建築の紹介

世界各地の有名なサステナブル建築事例

1. BEEAHグループ本社(アラブ首長国連邦)

引用元;architecturephoto.net

https://architecturephoto.net/143549/

BEEAHはリサイクルやクリーンエネルギーなどの事業で環境問題に積極的に取り組んでいる会社です。

BEEAHグループ本社は、ネットゼロ・ビルディングと言われる、二酸化炭素排出量を実質ゼロでの運用が可能な建物です。

砂漠地帯に位置するにも関わらず、強化パネルで日射を抑え、構造床や壁とガラスの工夫により室内の温度を快適に保つことができます。

また、日射が強い砂漠地帯のためソーラーパネルから多くのエネルギーが得られます。

2. TECLA(イタリア)

引用元;Mario Cucinella Architects

https://www.mcarchitects.it/en/projects/tecla-technology-and-clay

TECLAは世界初の3Dプリント住宅です。

素材として利用されるのは主に、現地で取れる土であり約200時間で建設が可能です。

素材を現地調達でき、自然素材であるため建設工程に発生する排出ガスを大幅に削減できます。

3. オリンピック・ハウス(スイス)

引用元;CentralDesign

https://3xn.com/project/ioc-headquarters

国際オリンピック委員会(IOC)本部の建物です。

オリンピックマークをモチーフにして作られた、らせん状の階段が印象的な建物であり、空調設備は設置されていません。

空調設備の代わりに近くの湖から汲み上げた水を活用し、ヒートポンプシステムで館内の温度を調整しています。

日本の注目サステナブル建築事例

1. 箱根ラリック美術館(神奈川)

引用元;箱根ナビ

https://www.hakonenavi.jp/spot/1226

箱根ラリック美術館はサステナブル建築の取り組みが多く施されています。

・LEDを採用し、電力消費量の削減と動植物への刺激を削減

・景観を守るために建物の高さを配慮

・地域の特性を活用し自然換気システムを取り入れ、空調設備により発生する電力の削減と排出ガスの削減

2. 中尊寺本堂(岩手)

引用元;中尊寺

https://www.chusonji.or.jp/around/index.html

改修工事にてサステナブル建築を取り入れた事例が中尊寺本堂です。

耐震機能を向上するために行われた改修工事では、外観を損なうことがないように改修が行われました。

建て替えなどを行うのではなく、外観を保ったままで改修されたことが評価されています。

3. 西南学院小学校

引用元;学校法人西南学院

https://hs.seinan.ed.jp/

大きな吹き抜けを取り入れることで自然の光を最大限に活かし照明の電力を削減してるサステナブル建築です。

日差しが入りにくいエリアにはセンサー照明を設置し、学生への負担にも配慮がされています。

また、換気口の設置に工夫をし、外の風が少なくても室内の換気を快適に行える設計が施されています。

まとめ

世界の炭素排出量の約40%が建設産業関連だと言われています。

また、空調設備や電気などのビルの運用や資材の施工などでも多くの有害ガスを排出しています。

これらの問題を改善するために、資材の選定から、どのような設計にするのか、建設後の運用で環境に配慮した設備をどのように投入できるのかなどを検討する必要があります。

その際に、活用できるのがサステナブル建築という取り組みです。

サステナブル建築は近代建築だけではなく歴史的な建築にも応用が可能です。

一風変わった他にないデザインが人気であった建築から、長期的な持続ができ、環境に配慮がされた建築が求められている社会へと変わりつつあるのです。

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ホッキョクグマが絶滅の危機!原因や守る理由、私たちにできることは?

皆さんはホッキョクグマを見たことがありますか。

大体の方が動物園でしか見たことがないでしょう。

それくらい日本人にとって遠い世界の動物ですが、そんなホッキョクグマ絶滅の危機に立っていることは多くの人に知られています。

しかし、詳しく知っている方はまだ少ないのが現状です。

今回はホッキョクグマが絶滅の危機であること、さらにその原因とホッキョクグマを守るべき理由、保全活動や私たちができることについてをご紹介していきます。

ホッキョクグマが絶滅の危機にある?現状は?

まずは、ホッキョクグマの生態から絶滅の危機にある現状についてご紹介しましょう。

ホッキョクグマの生態

ホッキョクグマは、北アメリカ大陸北部やユーラシア大陸北部などの北極圏に住んでいます。

生涯のほとんどを海に浮かぶ氷の上で過ごし、泳ぐことも得意です。

肉食性でアザラシや魚、鳥、漂流したクジラの死体などを食べます。

冬から春にかけてホッキョクグマは氷上で狩りを行い、たくさんのアザラシを食べることで栄養を蓄えます。

夏から秋までは海氷が溶けるため、北極海沿岸部の陸地へと住処を変えます。

その間は餌であるアザラシを食べることができないので、ホッキョクグマは絶食状態で過ごし、また氷ができ始めると海氷の上に戻っていきます。

ホッキョクグマ絶滅の現状

そんな生態を持つホッキョクグマは国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種に指定されています。

現在の推定個体数は26,000頭で、学術誌「Nature Climate Change」に発表された研究によると、2100年までに数体しか残らないと言われています。

このまま何の対策もしなかった場合、私たちの孫やひ孫はホッキョクグマを絶滅した動物として認識するかもしれません。

それはとても悲しいことですよね。

ホッキョクグマ絶滅の原因や守る理由は?

さて、ここまででホッキョクグマの生態から絶滅危機の現状をわかってもらえたでしょう。

ここからは、ホッキョクグマが絶滅の危機に立っている原因、ホッキョクグマを守るべき理由についてご紹介していきます。

① ホッキョクグマ絶滅の原因は地球温暖化

まずは、ホッキョクグマが絶滅の危機に立っている原因を説明します。

多くの方がご存知かと思いますが、その原因は地球温暖化です。

よくこんなイラストやイメージ画像を見かけますよね。

冒頭で説明した通り、ホッキョクグマはほとんど海氷の上で生活しています。

栄養を蓄えるためのアザラシ狩りも海氷の上で行います。

しかし、地球温暖化によって海面の気温が上昇し、海氷が溶ける時期が早まっていると言われています。

それは、ホッキョクグマが狩りをする期間が短くなることを意味します。

また、生まれたばかりの子グマは母親の母乳から栄養を得ます。

母クマは夏から秋までの絶食期間中も子グマに母乳を出し続けるのですが、そもそも母クマが十分なアザラシを捕食できていなければ母乳の出が悪くなり、生き残ることができない子グマも出てきてしまうのです。

子どもが誕生しても、成長していくことが難しい状況にあるのですね…

② ホッキョクグマを守る理由は何?

これまでホッキョクグマ以外の動物も数多く絶滅危機に陥り、実際に絶滅してしまった個体も多くいます。

しかし、ホッキョクグマの絶滅については多くの人が対策を練って、守ろうと取り組んでいます。

その理由はどこにあるのでしょうか?

それは、ホッキョクグマの絶滅危機の理由が人間が原因の地球温暖化にあるためです。

さらに、ホッキョクグマが絶滅することで、餌であるアザラシが何らかの影響を受け、またその餌である動物が影響を受けるという風に、生態系の乱れがどんどん繋がっていってしまうことも危惧されています。

生態系を乱させないように、人間が原因となる地球温暖化を止める必要があります!

ホッキョクグマ絶滅の保全活動は?私たちにできることもある?

では最後に、ホッキョクグマ絶滅を止めるための保全活動、さらに私たちができることをご紹介していきます。

ホッキョクグマ絶滅危機の原因である地球温暖化の対策は、数多くの企業が行っています。

例えば、省エネや廃棄物を減らして温室効果ガスの抑制をはかったり、環境に負担のかからないエネルギーの開発などです。

また環境面とは別に、ホッキョクグマの狩りを規制、さらに、ホッキョクグマの毛皮などの狩猟記念物を輸出入できないようにするなどの規制を行っています。

これらの多くは企業や国ができる大きな対策です。

しかし、私たち個人でもホッキョクグマが絶滅しないために何かできることはないでしょうか?

1つ目は、節電です。

使っていないところの電気は消す、水を出しっぱなしにしない、ゴミを減らして使えるものは再利用するなど、ちょっとしたことで電気の消費を抑えます。

2つ目は、ホッキョクグマを応援する団体への寄付です。

寄付先は、例えば、グリーンピースという国際NGO団体、WWFという環境保全団体などがあげられます。

これらの団体は、ホッキョクグマの現状を調査したり、絶滅しないように周辺の環境に呼びかけを行ったりと活動しています。

もし寄付する場合は、その団体の活動内容をよく調べたうえで行いましょう。

自分の寄付金がホッキョクグマ絶滅を止める力になってくれたら嬉しいですね!

まとめ

今回はホッキョクグマが絶滅の危機であること、さらにその原因とホッキョクグマを守るべき理由、保全活動や私たちができることについてをご紹介しました。

ホッキョクグマの絶滅は多くの人が注目し、実際に研究でもこのままいくと数体しかいなくなると予想されていました。

その原因は、地球温暖化にあります。

私たち人間が招いた地球温暖化なので、ホッキョクグマの絶滅危機をそのまま放っておく訳にはいきません。

保全活動としては、地球温暖化対策、ホッキョクグマ狩りの規制などがあげられます。

そして、私たちは節電で地球温暖化が進むことを止め、可能な範囲でホッキョクグマを応援する団体に寄付などの支援を行いましょう。

ホッキョクグマがこれからもずっと北極にい続けることができるように、1人1人の行動が大切です。

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バイオマスプラスチックをわかりやすく解説!原料やデメリット、どんな製品がある?

地球温暖化などの環境問題に多くの人が興味を持つようになった今、世間のプラスチックに対する見方が大きく変わりつつあります。

プラスチックは便利である一方で、ゴミや環境汚染などの問題を抱えています。

そんな中、バイオマスプラスチックが注目を集めているのですが…詳しくご存知でしょうか?

今回はバイオマスプラスチックをわかりやすく解説!原料からデメリット、製品例についてもご紹介していきます。

バイオマスプラスチックとは?原料は植物?

では早速、バイオマスプラスチックについてわかりやすく解説していきましょう。

バイオマスプラスチックとは

バイオマスプラスチックとは、植物などの再生可能な資源を使用して作るプラスチックのことを言います。

大きなメリットは、CO2の排出量を抑えることです。

抑えるというか、植物は成長する過程でCO2を吸収するため、廃棄の際にバイオマスプラスチックが燃やされCO2が出たとしても、プラスマイナスゼロ、実質CO2を排出していないと考えることができます。

つまり、バイオマスプラスチックは温室効果ガスの排出をゼロに抑える目標であるカーボンニュートラルに貢献していると言えるのです。

さらに、一般的なプラスチックの原料である石油を使わずに済むため、大切な資源を守ることもできます。

バイオマスプラスチックはとてもエコで地球に優しいプラスチックと言えます。

しかし、バイオマスプラスチックは100%植物由来の製品と一部だけ植物由来の製品があるため、その部分は要注意です。

バイオマスプラスチックの原料

前述でバイオマスプラスチックの原料が植物であることがわかってもらえたと思いますが、具体的にどのような植物が使われているのでしょうか?

代表的なのが、サトウキビ、トウモロコシ、キャッサバ、トウゴマなどです。

多くはこれらの「非可食部分」、つまり、食べられない部分を使用して作っています。

この部分もとてもエコで、地球に優しい工夫が感じられますね。

バイオマスプラスチックとバイオプラスチックの違い

そんなエコなバイオマスプラスチックですが、とても似ている「バイオプラスチック」という言葉があることをご存知ですか?

言い方が違うだけ?と勘違いする方も多いと思いますが、じつは全く別の意味を持ちます。

バイオプラスチックとは、バイオマスプラスチックと、生分解性プラスチックのことを指します。

つまり、バイオマスプラスチックはバイオプラスチックの一種ということになります。

さらに言うと、生分解性プラスチックはバイオプラスチックの一種です。

こちらの図を見ると、とてもわかりやすいですね!

(引用:https://www.maruisangyou.co.jp/column/column-14/

ちなみに、植物由来で生分解性の特徴を持つプラスチックは、バイオマスプラスチックでもあり、生分解性プラスチックでもあります。

バイオマスプラスチックのデメリットは?

前述を見ると、バイオマスプラスチックはとても地球に優しく、これからどんどん普及してほしいと思えますよね。

しかし、まだバイオマスプラスチックにもデメリットがあります。

ここからはバイオマスプラスチックのデメリットを3つ見ていきましょう。

デメリット① 価格が高い

1つ目は、価格が高いことです。

まだ普及していないため、大量生産の恩恵が受けられず、一般的なプラスチックと比較して最大5倍ものコストがかかってしまうそうです。

価格が高いと企業や一般家庭も導入しにくいですよね。

デメリット② 強度や耐熱性が低い

2つ目は、強度や耐熱性が低いことです。

最近ではバイオマスプラスチックも強度の強いものがたくさん登場しているようですが、一部まだ強度や耐熱性が低いものもあります。

長く使いたい商品に使えなかったり、温めることができなかったりする場合も考えられます。

デメリット③ 原料の調達

3つ目は、原料の調達です。

たとえ非可食部分を使っていたとしても、ほとんどのプラスチック製品がバイオマスに変わったとしたら、やはり原料の調達が難しくなってしまいます。

とはいえ、開発は日々進化しています。

普通は食べない植物を使用し、プラスチックを作るなど、研究が進んでいけばいいですね!

バイオマスプラスチックの製品例は?

では最後に、バイオプラスチックの製品例をご紹介しましょう。

気づいていないだけで、じつは身近でバイオマスプラスチックを使っていた!なんてことも…

製品例① 日用品

1つ目は、日用品です。

例えば、スーパーやコンビニのレジ袋!

セブンイレブンでお馴染みのセブン&アイグループでは、コンビニをはじめ系列のスーパーでも植物由来を30%使用したバイオマスプラスチックのレジ袋を使用しています。

製品例② 機械の部品

2つ目は、機械の部品です。

例えば、パソコンやスマートフォンの部品、自動車の部品などです。

大手機械メーカーのNECでは、すでにバイオマスプラスチックを数種類使用し、携帯電話やパソコンの部品としています。

製品例③ 特徴を生かした製品

3つ目は、特徴を生かした製品です。

例えば、バイオマスプラスチックを使った人工芝です。

環境に優しいのはもちろん、植物由来の人工芝なので天然芝に近い風合いを楽しめると好評のようです。

また、漁業で使うロープもバイオマスプラスチックで、さらに生分解性もできる素材が使われています。

それなら、もし漁業中にロープを紛失してしまったとしても、環境汚染にならずに済みます。

バイオマスプラスチック、さらに生分解性の特徴を生かした製品と言えますね!

まとめ

今回はバイオマスプラスチックをわかりやすく解説!原料からデメリット、製品例についてもご紹介しました。

バイオマスプラスチックは植物などの再生可能な資源を使用して作るプラスチックです。

原料はサトウキビ、トウモロコシ、キャッサバなど、デメリットは「価格が高い」「強度が低い」「原料の調達が不安」な点でした。

しかし、地球の環境を考えるとバイオマスプラスチックには今後もっと活躍してもらわないといけませんよね。

デメリットを改善できる開発が進むよう、応援しましょう!

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植林活動とは?わかりやすく解説し各企業の取り組みもご紹介!

SDGsには「陸の豊かさも守ろう」という目標があります。

この目標には森林保全などの項目があり、目標達成のために「植林活動」が大切であることがわかっています。

今回は植林活動とは何なのか、わかりやすく解説し、各企業の取り組みもご紹介していきます。

植林活動をわかりやすく解説しよう!

では早速、植林活動についてわかりやすく解説していきたいと思います!

植林活動とは

植林活動とは、森林の再生や環境保全のために木を植えることをいいます。

植林を行う場所はすでに森林が伐採された跡地から、これまで何もなかった土地など幅広くあります。

植林活動はただ木を植えて終わりではなく、健康的な森林が保たれるように継続して管理しなければいけません。

ニュースなどメディアでは木を植えているシーンをよく目にしますが、その後の活動のほうが圧倒的に長いのです。

現在、各国や各自治体、各企業でも植林活動を行う団体が増えています。

それは、植林活動が今の地球にはとても重要なことだからです。

植林活動の必要性

さて、ここからは植林活動の必要性についてご紹介しましょう。

地球にとって森林はとても大切な役割を担います。

例えば、たくさんの生物の住処になったり、渇水や洪水、山地災害を防止する機能、CO2の吸収と貯蔵などです。

しかし人々は、経済の発展や土地の開発に伴い、これまでの数十年でたくさんの木々を伐採してきました。

実際に、世界では、1990年から2015年の25年間で、1.29億haの森林が減少したと言われています。

その結果、森林を住処とする生物は減り、災害が増え、地球温暖化も進みました。

このまま森林が減少し続けると、とんでもないことになりかねません。

世界中がこの森林減少に危機感を抱き、SDGs15「陸の豊かさも守ろう」では

「2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。」

引用:https://gooddo.jp/magazine/sdgs_2030/life_on_land_sdgs/8410/#

というターゲットが掲げられています。

植林活動の問題点

ここまでの解説で、植林活動が地球にとって必要で重要なことであることがわかってもらえたと思います。

ただ、植林活動にも問題点があります。

それは、行き届いた管理ができるかどうか、です。

じつは、植林活動は昭和の前半ごろにも、商業用の木を育てるという意味で盛んに行われていました。

杉やヒノキが数多く植えられたのですが、木々の成長と同時にそれを管理する林業従事者が減少し、現在では管理の行き届かない森林が数多く放置された状態になっています。

荒れた森林は1つ1つの木が太陽に当たりにくくなり、十分に育たず、不健康な状態に陥ります。

森林を住処にする生物たちにとっても良い状態ではありません。

これでは森林の働きが薄れてしまいますよね。

そのため、育ちすぎた木は伐採し、適度なバランスで管理する必要があるのです。

伐採した木々は資源にするなど、循環することで、地球や人間、その他の生物にとっても良い環境が整います。

管理が行き届いていない森林の問題に危機感をもった、各企業が今、多くの植林活動、森林保全活動を行っています。

林業関係の企業だけでなく、他の企業、さらに国や自治体をあげての活動は、この問題の解決に繋がりますよね。

植林活動を行う企業は?各事例とは?

では、一体どんな企業が植林活動を行っているのでしょうか?

ここからは企業が行う植林活動の事例をご紹介していきます。

トヨタの取り組み

1つ目の事例は自動車メーカー、トヨタの取り組みです。

トヨタは生産拠点のある各国で、2050年までに132万本の植樹を目標とし、2020年までに約6万本の植樹を達成しています。

中国モンゴル自治区での植林活動では、中国政府に表彰されるほどの高い評価を受けています。

また日本では、すでにある人工林で増えすぎた木々の間伐を行い、健康的な森作りに貢献しています。

タンスのゲンの取り組み

2つ目の事例は家具のECサイト、タンスのゲンの取り組みです。

タンスのゲンは木を使用した家具を多く取り扱っているため、豊かな森林を取り戻すために何かできることはないかと考え、植林活動に参加しています。

その取り組み内容は、お客さんからのレビュー200件につき、1本の木を植樹するもの。

これには、お客さんと一緒に参加したいという想いが込められているようです。

さらに、社会貢献としてレビュー1件につき、1本のワクチンを「NPO法人 世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)」を通じて寄付しているとのこと。

2019年12月1日の時点で、合計2,398本の植樹と257,938本のワクチンを寄付した実績があります。

とてもユニークな取り組みですね。

まとめ

今回は植林活動とは何なのか、解説し、各企業の取り組みもご紹介しました。

植林活動は、木を植える活動ですが、ただ木を植えるだけでなく、しっかりと管理し続けることが重要であることがわかりました。

森林伐採が進むこの地球では、生物の住処や災害予防、地球温暖化予防などのために、植林活動が必要になってきます。

今回ご紹介した企業以外にも、たくさんの企業が植林活動に参加しています。

地球に優しい各企業の活動を知って、応援していきましょう!

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鎌倉観光はレンタサイクルがおすすめ!店舗やコースをご紹介

最近は外国人観光客が戻ってきて、どの交通機関も混んでいますよね〜

平日なのに電車やバスが混雑していることもあるほどです!

ゆったりした時間を過ごしたい…そんな方はレンタサイクル旅はいかがですか?

今回はレンタサイクルで回る鎌倉観光のおすすめコースをご紹介します。

自転車旅は地球にも優しいですよ!

鎌倉駅のおすすめレンタサイクルは?

まず最初に、鎌倉駅のおすすめレンタサイクルからご紹介しましょう。

1店舗目は、鎌倉駅東口すぐにある「レンタサイクルくらりん」です。

8時半から17時まで営業しており、普通自転車と電動自転車のどちらかがレンタル可能!

16時まで江ノ島駅にある小池商店で乗り捨てできるのが特徴です。

とっても便利ですね!

2店舗目は、鎌倉で唯一スポーツバイク専門でレンタサイクルを行っている「GROVE(スポーツバイク専門店)」です。

住所は「神奈川県鎌倉市由比が浜 2-1-13」で鎌倉駅からは徒歩10分!

この機会にスポーツバイクで旅したい!そんな方はぜひご利用ください。

どちらの店舗もレンタル前に事前予約、問い合わせを行うことをおすすめします!

鶴岡八幡宮を経由してお寺を巡るレンタサイクルコース

さて、ここからは鎌倉の魅力を堪能できるレンタサイクルコースをご紹介します。

1つ目のコースは、鶴岡八幡宮を経由してお寺を巡るレンタサイクルコースです。

出発は鎌倉駅!

レンタサイクル店で自転車を借りて、向かうは鶴岡八幡宮です。

その距離は1キロ、自転車では約5分。

小町通りは人が多いため、国道21号線を通ることをおすすめします!

鶴岡八幡宮

鶴岡八幡宮は日本国内で3番目に参拝者の多いお寺で、勝負運、仕事運、出世運、安産、縁結び、良縁、交通安全、商売繁盛、学業成就など幅広くご利益があります。

本殿へのお参りは必須ですが、境内には複数の神社があるため、時間はたっぷりとって観光しましょう。

報国寺

鶴岡八幡宮を出て東へ行けば、約8分で報国寺に到着します!

報国寺は竹寺として有名で、大きな竹林が魅力です。

お茶屋などもあるため、竹を見ながら一息休憩するのもおすすめですよ。

浄妙寺

報国寺から北に200メートルのところに、浄妙寺があります。

浄妙寺は季節を感じられる庭園、さらに境内にある「石釜ガーデンテラス」というレストランがおすすめポイントです!

ランチはもちろん、アフタヌーンティーのメニューも豊富です。

ぜひ予約のうえ、来店してみてください!

瑞泉寺

浄妙寺から、さらに北へ瑞泉寺へ向かいます。

距離は約2キロですが、レンタサイクルなら楽々10分で到着。

瑞泉寺は鎌倉時代にできた庭園が今も残る、貴重なお寺です。

自然豊かなため、紅葉シーズンがイチオシです!

鎌倉宮

さて、そんな瑞泉寺から西に戻って自転車で約5分、レンタサイクルコースの最後は鎌倉宮に到着です。

比較的新しい鎌倉宮は、白と紅で構成された鳥居が映えスポットでもあります。

また、森林エリアがあるのでたくさんのマイナスイオンを吸って、レンタサイクルの疲れを癒すこともできます。

さらに、鎌倉宮には体験型厄除けがあると話題なんです。

それは、素焼きの小さなお皿「かわらけ」に息を吹きかけ、自身の厄を乗せ、「厄割石」という石に思いっきり投げつけ、厄を割るというもの!

日頃のストレスをここでスッキリできそうですね…

鎌倉宮に立ち寄ったら、ぜひ体験してみてください!

鎌倉宮から鎌倉駅はレンタサイクルで約10分、お寺のパワーをもらって安全に帰ってくださいね〜

鎌倉から江ノ島まで!湘南の海を巡るレンタサイクルコース

お次は、鎌倉から江ノ島まで、湘南の海を巡るレンタサイクルコースをご紹介します。

鎌倉のお寺にはたくさん行った!

海や自然が大好き!

そんな方におすすめです。

こちらもスタートは鎌倉駅から、南へ向かって由比ヶ浜まで進みます!

由比ヶ浜

自転車を走らせ、約10分で到着!

由比ヶ浜の魅力は約900メートルも続く、海岸と美しい砂浜です。

ドラマや映画のロケ地としても使われています。

夏に訪れると、たくさんの海の家が出ており、定番からタイ料理まで楽しめますよ!

そこから沿岸部を西にまっすぐ走っていくと、自転車で約10分のところに稲村ヶ崎が見えてきます。

この道中には、鎌倉海浜公園やアメリカンレトロな店内が最高におしゃれなヴィーナスカフェなどもあり、ちょっと立ち寄りながら楽しむのがいいでしょう!

稲村ヶ崎

稲村ヶ崎は鎌倉幕府を滅ぼした新田義貞ゆかりの地で、国指定の史跡になっています。

ここで楽しむべきは絶景と周辺にある温泉です。

稲村ヶ崎温泉は海を見ながら、ゆったりとした時間を過ごすことができますよ!

温泉で体を癒した後は、レンタサイクルでまた西へ約10分、七里ヶ浜へ向かいます。

七里ヶ浜

七里ヶ浜周辺には、アニメ「スラムダンク」で有名になった踏切があり、SNS映えが狙えます!

「スラムダンク」を見たことない人はぜひ見てから行くことをおすすめします。

さらに、七里ヶ浜にはおしゃれなカフェも立ち並んでいます。

パンケーキが楽しめる「bills(ビルズ)七里ヶ浜」や、パスタやピザが美味しい「Double Doors(ダブル ドアーズ)」はレンタサイクル旅の最高の思い出グルメになること間違いなしです!

さて、七里ヶ浜周辺も楽しめた最後は、西へ13分、江ノ島へ向かいます。

江ノ島

江ノ島といえば、夏のイメージが強い方も多いと思いますが、冬の江ノ島はイルミネーションが綺麗!

秋は花火、春はポカポカで気持ちいい江ノ島はいつ行っても魅力的ですよ。

レンタサイクルで行くからこそ、海を感じられて、最高です!

江ノ島を楽しんだ後は東へ約30分で、鎌倉駅に到着します。

意外とコンパクトに行くことができるため、ぜひレンタサイクル旅に挑戦してみてください。

まとめ

今回はレンタサイクルで回る鎌倉観光のおすすめコースをご紹介しました。

鎌倉は人気の観光スポットなので、もう行ったことがある!という人も多いと思います。

ですが、レンタサイクルで行く鎌倉観光は、また違った魅力で楽しいですよ!

自転車を利用するとCO2削減にも繋がりますし、とってもエコで健康的な旅になること間違いなしです!!

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絶滅危機の生物リスト「レッドリスト」とは?ランクや意義は?

この地球には何千、何万、それ以上の生物が暮らしている一方で、数多くの生物が絶滅の危機に瀕していると言われています。

そんな絶滅危機の生物をリスト化した「レッドリスト」の存在をご存知ですか?

今回は絶滅危機の生物リスト「レッドリスト」とは何なのか、ランクや意義、さらにリストに載っている絶滅危機の動物をご紹介していきます。

絶滅危機の生物リスト「レッドリスト」とは何?詳しく解説!

では早速、絶滅危機の生物リストである「レッドリスト」について、詳しく解説していきたいと思います。

「レッドリスト」とは

「レッドリスト」とは、絶滅危機のある野生生物をリストアップし、データとしてまとめたものを言います。

「レッドリスト」の正式名称は「絶滅のおそれのある種のレッドリスト」で、スイスにある国際自然保護連合(以下、IUCN)が作成しています。

現在確認できている野生生物は213万1,499種で、その中の14万7,517種がレッドリストに入っています。

さらに、レッドリストにはランクがあり(詳細は後述)、14万7,517種の中の約4万2,100種が最も絶滅の危機にあるカテゴリーに位置付けられています。

なお、IUCNの「レッドリスト」を参考に、また別途の調査を行ったうえで、日本国内でも「レッドリスト」が作成されています。

日本国内全体としては環境省が、各地域では公共団体やNGOが、その土地によく生息する野生生物を調べ、リスト化しています。

「レッドリスト」と「レッドデータブック」の違い

絶滅危機の生物に関しては、「レッドリスト」だけでなく、「レッドデータブック」という資料も存在します。

名前は似ていますが、この2つには違いがあります。

「レッドリスト」は絶滅危機に瀕した生物のリストのことで、「レッドデータブック」はレッドリストの解説として生息状況などを詳しくまとめた内容の本のことです。

「レッドリスト」だけでなく「レッドデータブック」があることで、より詳しく絶滅危機の生物について知ることができますね。

絶滅危機の生物リスト「レッドリスト」のランクや意義は?

さて続いては、絶滅危機の生物リスト「レッドリスト」のランクや意義についてご紹介しましょう。

「レッドリスト」のランク

前述でも少し触れましたが、「レッドリスト」に掲載されている生物全てが深刻な絶滅危機にある訳ではありません。

絶滅の深刻度合いをランク付けしているのです。

以下の表をご覧ください。

https://transit.ne.jp/2022/03/001496.html を参考に作成)

表の上へいく毎に深刻レベルがアップしています。

また、黄色で囲った「Critically Endangered(CR)」「Endangered(EN)」「 Vulnerable(VU)」は一般的に「絶滅危惧種」と呼ばれるランクです。

ちなみに、日本のレッドリストでは以上の3つを「絶滅危惧IA類(CR)」「絶滅危惧IB類(EN)」「絶滅危惧II類(VU)」と呼んでいます。

細かくランク付けされることで、深刻度合いがわかりやすくなっていますね。

「レッドリスト」の意義

では、そもそも「レッドリスト」の存在意義とはどういうところにあるのでしょうか?

それは野生生物の保護です。

「レッドリスト」に入っているからといって、その生物がすぐに保護されるということはありません。

しかし、「レッドリスト」のランク付けがなされているため、それに沿ってより深刻な生物を保護の対象にすることができます。

さらに、「レッドリスト」に入った絶滅の危機が高い生物を、なぜ絶滅しそうなのか調査し、増やすにはどうすればいいか解決策を議論することもできます。

また、研究者や生物多様性保全などの活動が行われる時にも、「レッドリスト」は有効活用されます。

何よりも、絶滅しそうな生物を守り、その絶滅が回避されるのであれば、「レッドリスト」の存在意義は地球にとって、とても高いことがわかりますね。

「レッドリスト」に載っている絶滅危機の動物は?有名なものを一覧で!

では最後に、「レッドリスト」に載っている絶滅の危機が高い有名な動物を10種類ご紹介していきます。

① オランウータン

1種類目は、オランウータンです。

ランクは絶滅危惧IA類(CR)。

絶滅危機の理由は、森林破壊、気候変動だと言われています。

② シロサイ

2種類目は、シロサイです。

ランクは絶滅危惧ⅠA類(CR)。

絶滅危機の理由は、人間による密猟だと言われています。

③ アジアゾウ

3種類目は、アジアゾウです。

ランクは絶滅危惧b類(EN)。

絶滅危機の理由は、生息地が減少しているからと言われています。

④ チンパンジー

4種類目は、チンパンジーです。

ランクは絶滅危惧ⅠB類(EN)。

絶滅危機の理由は、森林破壊や狩猟によるものだと言われています。

⑤ トラ

5種類目は、トラです。

ランクは絶滅危惧ⅠB類(EN)。

絶滅危機の理由は、生息地の減少や密猟だと言われています。

⑥ レッサーパンダ

6種類目は、レッサーパンダです。

ランクは絶滅危惧ⅠB類(EN)。

絶滅危機の理由は、生息地の減少だと言われています。

⑦ クロマグロ

7種類目は、クロマグロです。

ランクは絶滅危惧Ⅱ類(VU)。

絶滅危機の理由は、乱獲によるものと言われています。

⑧ ラッコ

8種類目は、ラッコです。

ランクは絶滅危惧ⅠA類(CR)。

絶滅危機の理由は、海岸の開発や漁の際に意図せず捕獲してしまう混獲によるものと言われています。

⑨ トド

9種類目は、トドです。

ランクは準絶滅危惧種(NT)。

絶滅危機の理由は、漁業の際に害獣としての駆除を受けたからと言われています。

⑩ ホッキョクグマ

10種類目は、ホッキョクグマです。

ランクは絶滅危惧Ⅱ類(VU)。

絶滅危機の理由は、地球温暖化による生息地の減少と言われています。

どの動物も、私たち日本人にとって動物園で見かける馴染みのある動物です。

野生では、これらの動物たちが日々命を落としていると考えると、とても悲しい…絶滅危惧種の保全がいかに大切かわかってきますね。

まとめ

今回は絶滅危機の生物リスト「レッドリスト」とは何なのか、ランクや意義、さらにリストに載っている絶滅危機の動物をご紹介しました。

「レッドリスト」とは、絶滅危機のある野生生物をリスト化したもので、絶滅危機の度合いでランク付けも行われています。

それを元に保護や研究など、さまざまなところで活用されていることがわかりました。

絶滅危機の動物たちはここでご紹介したものの何倍も多くいます。

多くの生物が絶滅せずに済むように、私たち個人はまず知るところから始めましょう!

興味を持つことが、生物とうまく共存できる明るい未来に繋がります!!

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生分解性プラスチックをわかりやすく解説!メリットやデメリットも!

世間では、プラスチックが及ぼす環境問題が多く語られていますよね。

その一方で、地球に優しい「生分解性プラスチック」の開発が進んでいます。

今回は生分解性プラスチックについてわかりやすく解説!メリットやデメリットも合わせてご紹介していきます。

生分解性プラスチックとは?原料や種類は?

では早速、生分解性プラスチックについて、原料や種類なども詳しくご紹介していきましょう!

生分解性プラスチックとは

生分解性プラスチックとは、一定の条件が揃うことで、微生物の働きによって二酸化炭素と水に分解されるプラスチック製品のことを言います。

分解される場所は、例えば、土壌中や海中、コンポストの中など、微生物が活動しやすい場所があげられます。

一般的なプラスチックはそのような場所でも形を変えず残り続けるため、環境汚染などの原因となっています。

その点、生分解性プラスチックは分解され、自然に還るため、地球に優しいプラスチック製品であることがわかります。

ちなみに、生分解性プラスチックは「バイオプラスチック」の一種です。

バイオプラスチックは生分解性プラスチックとバイオマスプラスチックの両方のことを指します。

バイオプラスチックという大枠に、生分解性プラスチックと、また別の地球に優しいプラスチック「バイオマスプラスチック」が入っているというイメージですね。

今回は生分解性プラスチックがテーマですが、バイオマスプラスチックについても他の記事でご紹介しているので、ぜひそちらもご覧ください!

生分解性プラスチックの原料

さて、そんな地球に優しいプラスチックである生分解性プラスチックの原料は何なのでしょうか?

生分解性プラスチックの原料はいくつかあります。

1つ目は、トウモロコシやサトウキビなどの植物です。

2つ目は、石油や石炭などの化石燃料です。

3つ目は、上記の2つを混合した原料です。

石油といえば、一般的なプラスチックの原料でもありますよね。

生分解性プラスチックは原料にこれを使わなければならないというルールはありません。

最終的に、二酸化炭素と水に分解することができれば、生分解性プラスチックと呼ぶことができます。

ただ、原料の違いによって種類分けされ、その呼び名も変わります。

生分解性プラスチックの種類

ここからは、生分解性プラスチックの種類をご紹介しましょう!

まず、トウモロコシやサトウキビなどの植物からできた生分解性プラスチックの代表的な名前を紹介します。

植物由来の生分解性プラスチックは、ポリ乳酸(PLA)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)などです。

低耐熱性や透明性の高さ、コンポスト中での分解が得意という特徴があり、冷凍食品の包装材やレジ袋、農業フィルムなどに使用されています。

お次は化石燃料を原料とした生分解性プラスチックの種類です。

化学燃料を原料とした生分解性プラスチックには、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリグリコール酸(PGA)などがあります。

PVAは造膜性、透明性、高強度、ガスバリア性、防曇性、非帯電性などに優れていることからテレビやパソコンモニターの偏光フィルターに、PGAは酸素ガスや炭酸ガスを透過させにくいという特徴から炭酸飲料やビール、薬品、液体調味料などの容器に使用されています。

そして、植物と化石燃料を混合して作られた生分解性プラスチックには、ポリブチレンサクシネート(PBS)、澱粉ポリエステル樹脂などがあげられ、農業フィルムから使い捨て容器などの幅広い用途で使用されています。

生分解性プラスチックと一括りにいっても、その中でいろんな原料が使われ、いろんな種類のプラスチックが作られているんですね。

生分解性プラスチックのメリットは?

そんな生分解性プラスチックには、どんなメリットがあるんでしょうか?

前述の解説と少し重複しますが、わかりやすく整理していきましょう。

メリット① 分解される

1つ目は、二酸化炭素と水に分解される点です。

生分解性プラスチックの1番の特徴で、メリットですよね!

プラスチックのゴミや環境汚染問題は深刻なので、分解されることでこれらの問題を解決に近づけることができます。

メリット② CO2排出量が少ない

2つ目は、たとえ燃焼処理されたとしてもCO2排出量は少なくて済む点です。

例えば、生分解性プラスチックであるポリ乳酸の袋と、一般的なプラスチックであるポリエチレンの袋を燃やした時、ポリエチレンの袋のほうが熱量や二酸化炭素の量が2倍多く出たという実験結果もあります。

以上のメリットを見ると、やはり生分解性プラスチックは地球に優しいプラスチックであることがわかりますね〜

生分解性プラスチックのデメリットは?

一方で、生分解性プラスチックにはデメリットも存在します。

デメリット① コストが高い

1つ目は、コストが高いことです。

まだ製造数が少ないため、作るのにコストがかかってしまい、販売価格も一般的なプラスチックより高くなってしまいます。

デメリット② 分解できる環境が限られる

2つ目は、分解できる環境が限られることです。

生分解性プラスチックは土壌中や海中、コンポストの中などで分解されるとご紹介しましたが、種類によっては土壌中では時間がかかるもの、海中では分解しないものもあります。

生分解性プラスチックだからといって、どこでも二酸化炭素と水に戻ってくれる訳ではないのです。

また、分解スピードも環境によって違うため、安定しないというデメリットがあります。

デメリット③ 分解させないと特徴が生かせない

3つ目は、分解させないと特徴が生かせないことです。

今や生分解性プラスチックを知る人も増えてきましたが、まだ認知度が高いとは言えません。

何も知らずに通常のプラスチック同様に廃棄してしまえば、生分解性の特徴を生かすことができず製造までのエネルギーやコストが無駄になってしまいます。

以上のデメリットは、全て生分解性プラスチックが今以上に普及し、製造工場や分解する処理工場が整い、消費者の認知度が上がれば解決できる問題ですね!

今後の普及を期待して待ちましょう!

まとめ

今回は生分解性プラスチックについてわかりやすく解説!メリットやデメリットも合わせてご紹介しました。

生分解性プラスチックは一定条件が揃うことで、二酸化炭素と水に分解されるプラスチックのことを言います。

メリットは地球に優しいところ、デメリットは普及が少なく設備や認知度が低いために考えられる点ばかりでした。

これから、生分解性プラスチックなど、地球に優しい製品の開発がより進むことで、プラスチック問題の解決に近づくことを願っています!

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