
生ごみが堆肥になる

生ごみをエコに活用する方法は、ずばり堆肥にすることです。
堆肥はコンポスト(compost)とも呼ばれています。
また、堆肥を作る容器をコンポスター(composter)と言います。
実は昔から家庭で発生する生ゴミや落ち葉などを、微生物によって発酵・分解する文化はありました。
そのようにして出来上がった堆肥は、ガーデニングや家庭菜園で再利用するだけでなく地方自治体や農園に提供することもできます。
SDGsやサスティナブルが注目されている昨今は、コンポストへの注目が急激に上がっています。
そんなコンポストの作り方や活用方法などをご紹介します。
生ごみがどのように堆肥になるの?コンポストの作り方は?

それでは具体的に生ごみからコンポスト(堆肥)になる作り方を順に見ていきましょう。
①コンポスト(堆肥)の原料を準備する
何からでも堆肥が出来るわけではありません。
堆肥が出来る原料は主に下記です;
わら、落葉、野草、藻類、牛糞、鶏糞、茶葉、果物の皮、古新聞、ペットや人間の毛など
豚や鶏の骨、乳製品は堆肥の原料として利用できるものの、悪臭の原因ともなるため注意が必要です。
また、病気になっていたり、害虫に食べられている状態の良くない植物を入れてしまうと、せっかくの堆肥が汚染される可能性もあるので気をつけましょう。
②水気を切り、コンポスターに入れる
用意した原料の水気をしっかりと切り、コンポスターに入れます。
水気を切らずに入れてしまうと、悪臭の原因になるので注意しましょう。
原料を入れたら上から土を入れかき混ぜます。
しっかりと混ぜることで新鮮な空気を取り込み、堆肥化を促進させ悪臭などを防ぐことができます。
③発酵・分解
あとは、微生物の活動により堆肥になるのを気長に待ちましょう。
堆肥になるまでにはおおよそ1〜2ヶ月を要します。
適度に水分や中身をかき混ぜて空気を取り込むことによって発酵を促すことができます。
週に1~2回程度、中身をかき混ぜて状態の確認を行いましょう。
④コンポスト(堆肥)の完成
原料の原型が無くなり、土のような香りがするようになれば完成です。
早速、家庭菜園などに利用しましょう!
以上が、コンポスト(堆肥)の作り方です。いかがでしたでしょうか?
皆さんがイメージしていた作り方と違いはありましたか?
意外と想像していたよりも簡単だと感じたのではないかと思います。
堆肥の完成までの期間は数ヶ月必要なものの、実際に手をかける時間はほんのわずかです。。
何を原料として利用できるのかなどをしっかりと理解することで、悪臭なども防ぎ栄養いっぱいの堆肥を作ることができますよ。
エコな暮らししてみませんか?

コンポストの作り方をご紹介したので、次はコンポストすることによって何ができるのかを見ていきましょう。
原料となる生ゴミや落ち葉などは、ゴミとして処理をする際に大きな費用が発生しています。その費用を賄っているのは住民である私たちです。
また、現在、ゴミ処理場に集められたゴミを処理する主な方法は焼却処理です。焼却するときには、大量の二酸化炭素が発生し、環境に大きな悪影響をもたらしています。
コンポストは上記の問題を改善することはもちろんですが、下記のような活用方法もあります。
- 栄養たっぷりな堆肥から美味しい野菜を家庭菜園で育てれる
- 栄養が減ってしまった畑の堆肥として補填できる
- ゴミの量を減らし、ゴミ袋の費用などを節約できる
- 植物などの自然と向き合う時間が増え、セラピーの効果に繋がる
- 地方自治体によっては、堆肥を贈与することで恩恵を受けられる
生ごみなどの身近なゴミから作れるコンポストでこんなにもエコな暮らしが実現できます。
ぜひ、手軽に始められるコンポストでエコな暮らしを実現しましょう!
まとめ
コンポストについてご紹介させていただきました。
思っていたよりも、コンポストの作り方が簡単だった!
こんなにもエコな暮らしができるんだ!
など、少しでも皆さんの気づきのお力に慣れていれば幸いです。
エコな暮らしは、コンポストなどの手段を知っていれば実は誰でも、すぐにでも、取り組めることなんです。
今回の記事を見て、少しでもエコな暮らしをしてみようと思った方は、すぐに上記のコンポストの作り方を見てチャレンジしてみましょう!
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