環境問題

環境に優しい植物由来のストローとは?メリットや種類が気になる!

今世界規模で、プラスチックゴミを減らそうとする動きがあります。

なかでも、特にプラスチックストローは環境や動物たちにとって悪影響なため、それに代わる植物由来のストローが注目を集めています!

今回は、環境に優しいと言われる植物由来のストローとは?誕生した理由やメリット、種類について詳しくご紹介したいと思います。

植物由来のストローとは?

まずは、植物由来のストローとは何なのか、誕生した理由についてをご紹介しましょう!

植物由来のストローとは、植物を使用して作ったストローのことです。

一昔前は、ストローと言えば、プラスチックのものが大部分をしめていました。

しかし、環境汚染による地球温暖化や生物絶滅の危機などが問題となってきてから、プラスチック製品の在り方が問われるようになりました。

プラスチックは、廃棄の際に燃やすことでco2が排出され、地球温暖化の原因の1つになっています。

そのため、世界中の多くの場所でプラスチックゴミを減量させる工夫が行われているのです。

プラスチックゴミの中でも、厄介なのがプラスチックストローの存在です。

プラスチックストローは、その他のプラスチック製品と比較してリサイクルしにくい性質があります。

それは細長く軽い形状が原因です。

その形状が故に、リサイクル機器の間に挟まりやすく処理が難しい、また、リサイクル回収を行った際に、すり抜けて落ちやすいなどが考えられます。

リサイクルできなかったプラスチックストローは海洋ゴミになり、鋭利さが原因で海の動物たちを傷つけてしまうのです。

2015年に公開されたウミガメの鼻にプラスチックストローが刺さっている映像は多くの人の印象に残りました。

人間にとっては便利なプラスチックストローが、海の動物にとっては危険な凶器であることがわかったのです。

そこで、プラスチックストローに代わる製品として誕生したのが、植物由来のストローです。

植物由来だけでなく、紙ストローなどのプラスチックじゃない商品も多く開発されています。

おそらく、今後はプラスチックストローの供給は減り、植物由来や紙製品のストローがメジャーとなるでしょう。

植物由来のストローのメリットは?

さて、そんな環境汚染解決のため、誕生した植物由来のストロー。

メリットはどんなところにあるのでしょうか?

1つ目は、前述した通り、環境に優しいことです。

植物由来のストローは使用後に燃やしたとしても、co2の排出量が少なくて済みます。

さらに、自然に還るものが多く、土に埋めることで堆肥となり、姿を消します。

もしも海に流れていったとしても、海中で分解され、動物たちの凶器とはなりません。

2つ目のメリットは、紙ストローよりも使用感が良いことです。

最近、飲食店ではプラスチックストローから紙ストローに代える動きが多く見られます。

紙ストローも環境に優しい部分が多いのですが、一方で「使用感が悪い」という声が多くあがっています。

その理由は、飲み物によって紙がふやけることで、飲み物本来の味を損なわせてしまうからです。

一方、植物由来のストローはふやけにくく、口に触れても違和感を感じにくいという面で、紙ストローよりも使用感が良いと口コミが拡がっています。

環境に優しいとはいえ、せっかく飲み物を飲むのですから、味を損なわないに越したことはありません。

植物由来のストローは、その両面に対応できているメリットの多いストローなのです。

植物由来のストローはどんな種類がある?

では、植物由来のストローには、どんな種類のものがあるのでしょうか?

ここでいくつかご紹介していきます。

① 草でできたストロー

1つ目は、草でできたストローです。

草の茎を利用したストローで、藁でできたストローとも呼ばれます。

ストローは英語で藁という意味なので、草でできたストローは原点に戻ったような商品と言えますね。

最近では、東京農業大学の学生たちが作った草でできたストローが話題になりました。

使い心地はまるでプラスチックストロー、でも完全自然由来で自然に還る性質を持っています。

見た目は植物の茎そのものなので、和風なドリンクにぴったりかもしれません!

② サトウキビでできたストロー

2つ目は、サトウキビでできたストローです。

サトウキビを使って作られたストローで、こちらも100%植物由来で製造でき、廃棄する際は、土に還る性質があります。

サトウキビなので、甘いストローなのでは?と想像してしまいますが、実際は無味無臭、飲む感覚はプラスチックストローに近く、耐久性にも優れています。

ただ、ギュッと潰すとパチンと割れてしまうため、ストローを噛む癖のある人は要注意かもしれません。

③ 竹でできたストロー

3つ目は、竹でできたストローです。

通常のストローサイズの細い竹を使用して作ります。

竹でできたストローには、使い捨てのものから繰り返し使えるものまで存在します。

竹には、抗菌作用があるため、清潔さを保ったまま使うことができるのは嬉しいですね。

もちろん自然由来ですし、自然に還る性質があり、さらに繰り返し使えるとなれば、一石何鳥にもなります!

④ 木でできたストロー

4つ目は、木でできたストローです。

木造住宅会社であるアキュラホームが世界で初めて開発し、話題を集めました。

日本の伝統と言われる「かんな削り」によって木を薄くスライスし、それを丸めるなどして作られている個性豊かなストローです。

こちらも、4〜5回ほど繰り返し使うことが可能で、飲み物に長時間つけてもふやけることがありません。

木の香りはなく無臭で、木製である温かみだけを感じることができます!

⑤ 米でできたストロー

5つ目は、米でできたストローです。

日本人にとって親しみやすいお米で作られたストローです。

当社の商品「RICE STRAW」もお米を使用し製造したストローで、100%天然由来の原料でできているため、土に埋めると自然に分解されます。

RICE STRAWが分解された土は栄養たっぷりの堆肥となるため、その堆肥を使用して新たな作物を育てることも可能!リサイクルよりもエコな「サーキュラーエコノミー」を実現できるストローです。

主原料には、捨てられてしまうはずだったお米=廃棄米を使用しているため、フードロス問題の改善にも貢献をしています。

使い心地もプラスチックストローに近く、飲み物の味を邪魔しないばかりか、カラフルで見た目にもこだわりを持っています。

もちろん着色料はお野菜や植物から抽出した天然着色料のみを使用しているため、全てにおいて安心して使っていただけますよ!

飲み物の種類によって、色を使い分けることができるのはその他の植物由来ストローには少ないため、飲み物やその見せ方にこだわりのあるカフェなどにおすすめですね。

まとめ

今回は、環境に優しいと言われる植物由来のストローとは?誕生した理由やメリット、種類についてご紹介しました。

植物由来のストローが誕生した理由は、プラスチックストローの環境汚染が深刻化したためです。

植物由来のストローは、環境に優しいという大きなメリットの他に、紙ストローよりも使用感が良い部分という部分があります。

種類は、「草」「サトウキビ」「竹」「木」「米」など多くのものが開発されています。

地球のこと、未来のことを考え、植物由来ストローのような環境に優しい製品を積極的に使っていきましょう!

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日本でも大注目のプラントベースフードとは?

最近話題の「プラントベースフード」ってご存知ですか?

世界的に広がりを見せ、日本でも注目を集めている、地球と健康に配慮した新しい食べ物です。

今回はそんなプラントベースフードとは一体どんな食べ物なのか、注目されている理由や手軽に取り入れることができるおすすめ商品をご紹介していきます!

プラントベースフードって何?

では早速、プラントベースフードとは一体何なのかご紹介していきましょう。

プラントベースフードとは、その名の通り、植物性の食材からできている食べ物のことを言います。

代替肉もプラントベースフードの1つです。

このプラントベースは、最近よく聞くヴィーガンと同じなのでしょうか?

ヴィーガンは卵、乳製品を含むすべての動物性食品とはちみつを一切口にしない人のことを言います。

一方で、プラントベースは、基本的に植物性の食材からできている食べ物を食べますが、動物性食品を一切口にしないという訳ではありません。

例えば、ヴィーガンの人は白砂糖を食べません。

白砂糖の原料は、サトウキビとてん菜で、植物由来のものです。

しかし、白砂糖を精製する際に、「骨炭」と呼ばれる動物の骨を使用します。

つまり、白砂糖は100%植物性とは言い難いのです。

逆にプラントベースの食生活では、白砂糖を使用することもあります。

プラントベースは植物性を基本としているものの、一部動物性も摂取する、ヴィーガンは動物性を一切摂らないという違いがあるのです。

プラントベースフードが注目されている理由

お次は、プラントベースフードが注目されている理由について、ご紹介します。

① SDGsへの配慮

1つ目の理由は、SDGsへの配慮です。

日本では人口の減少が問題になっていますが、世界的規模で考えると人口は増加傾向にあります。

その一方で、牛・豚・鶏などの動物性タンパク質は供給不足が問題視されており、早ければ2025年から30年に需要と供給のバランスが崩れると言われています。

つまり、これまで通り、動物性タンパク質を消費していくと、将来的に動物性タンパク質を摂るのが難しくなるということです。

今後も動物性タンパク質を持続的に摂り続けるために、SDGsに配慮したプラントベースフードに注目が集まっているのです。

② 健康と美容

2つ目の理由は、健康と美容のためです。

プラントベースフードは植物性、つまり、野菜を多く含む食べ物です。

野菜不足を補うだけでなく、低カロリーで低脂質という面ももっています。

現代人の食生活は脂肪と糖の摂りすぎが問題視されるため、プラントベースフードを取り入れることで食生活の改善が見込めます。

それによって、ダイエットも成功するかもしれません!

地球にも優しく、さらに自分の健康と美容にも役立つとなれば、多くの人が注目しない訳がありませんよね!

手軽に取り入れられるプラントベースフードはこれ!

さて、お次は手軽に取り入れられるプラントベースフードについてご紹介します。

カゴメ「プラントベースシリーズ」

1つ目は、カゴメから発売されている「プラントベースシリーズ」です。

野菜と大豆で作った「ベジミートボール」やこのミートボールが入ったレトルト食品「マサラカレー」「トマトソース」などを発売しています。

さらに、動物性原材料を配合していない「野菜だし」という調味料も発売中です!

レトルトから調味料まで、幅広くプラントベースフードを扱っているのが特徴ですね。

ネクストミーツ

2つ目は、「地球を終わらせない」をコンセプトにさまざまなプラントベースフードを扱っているネクストミーツです。

ネクストミーツで有名なのは、代替肉と呼ばれる植物性のお肉です。

「牛丼」や「ハラミ串」「バーガーパティ」などの肉肉しい食品から、「麻婆茄子」「ビーフシチュー」などのおかずにぴったりの食品まで発売されています。

次々と新商品を出しているため、今後も注目したいプラントベースフードブランドですね!

ニンジャジャーキー

3つ目は、サステナブルでヘルシーな商品を扱うNinja Foodsが販売する「ニンジャジャーキー」です。

その名の通り、ジャーキーなのですが、なんと「ニンジャジャーキー」はこんにゃくと野菜を使用して作られたヘルシーなおつまみなのです!

動物性素材不使用で、低カロリー、食物繊維が多く含まれており、さらに食べ応えも抜群!

お酒のお供だけでなく、ダイエットにもおすすめです。

グリコ「アーモンド効果」

4つ目は、グリコが発売するアーモンドミルク「アーモンド効果」です。

最近ではスーパーなどで当たり前のように目にするようになったプラントベースミルク。

「オーツミルク」や「豆乳」「ココナッツミルク」などもありますが、中でも健康的で飲みやすいと人気なのが「アーモンドミルク」です。

そして、「アーモンドミルク」の中でも有名な商品がグリコの「アーモンド効果」で、飲みやすさとコスパの良さで高い人気を集めています。

ハーゲンダッツ「グリーンクラフト」

5つ目は、人気アイスクリームブランド、ハーゲンダッツの「グリーンクラフト」です。

「グリーンクラフト」は牛乳ではなく、豆乳から作られたハーゲンダッツで、体や地球に優しいだけでなく、乳製品アレルギーの方に向けて作られた商品なのです。

豆乳アイスと聞くとヘルシーでさっぱりしたイメージですが、「グリーンクラフト」はハーゲンダッツならではの濃厚さをバッチリ引き出しています!

プラントベースフードを選ぶ注意点

さて最後は、プラントベースフードを選ぶ注意点をご紹介します。

プラントベースフードは基本的に体に良い食べ物ですが、注意すべき点を無視すれば、逆に体に良くないものとなってしまうため、要チェックです!

栄養が偏る

まずは、プラントベースフードのみでは栄養が偏ってしまうという点です。

プラントベースフードは確かに体に良い食べ物ですが、人間の体には、動物性食品からしか摂れないタンパク質やビタミンB12も必要になります。

プラントベースフードでは補えない部分は、サプリメントや動物性食品を食べて補うしかありません。

たまに動物性食品も取り入れ、バランスの良い食生活を心がけましょう!

表示をチェック

2つ目の注意点は、販売されているプラントベースフードには、一部動物性由来のものもあるという点です。

前述した通り、プラントベースフードは植物性をベースとした食べ物であるため、商品によっては一部動物性由来のものも含まれています。

もし、アレルギーやヴィーガンのためにプラントベースフードを食べる時は、表示をしっかりチェックした上で食べることをお勧めします!!

まとめ

今回はプラントベースフードとは一体どんな食べ物なのか、注目されている理由や手軽に取り入れることができるおすすめ商品をご紹介しました。

プラントベースフードは、植物性の食材からできている食べ物のことで、ヴィーガンとは違った概念に成り立っていることがわかりました。

そして今、SDGsへの配慮や健康と美容のために、注目が集まっています。

手軽に取り入れるための商品はすでに多く発売しており、これから私たちにとってメジャーな商品になりそうな予感がしますね。

栄養が偏らないことに注意しながら、地球のため、自分の体のためにプラントベースフードを取り入れていきましょう!

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CO2削減はなぜ必要?企業の取り組み事例や個人でできることとは?

今、世界中でCO2削減の取り組みが盛んです。

環境問題を目にしても必ず出てくる「CO2削減」の言葉ですが、一体なぜCO2削減が必要だと言われているのでしょうか?

企業ではどういう取り組みが行われているのか、個人でできるCO2削減対策が気になります…

今回はCO2削減はなぜ必要なのか、さらに、企業の取り組み事例から個人でできることをご紹介していきます。

CO2の削減はなぜ必要なの?

まずはじめに、CO2削減はなぜ必要なのか、わかりやすく解説していきましょう!

CO2削減は世界中が共通で取り組むべき事柄です。

その理由は、地球温暖化にあります。

CO2やメタンガスなどの温室効果ガスと呼ばれるものは、地球の温度を暖める働きがあります。

もし温室効果ガスが地球に存在しなかったら、地球の温度はマイナス19度くらいになると言われています。

しかし、逆にこの温室効果ガスが増えすぎると、気温が上昇し、温暖化してしまうのです。

実際に、世界の平均気温は上昇傾向にあり、近年はその気温上昇スピードが早まり、このまま進めば2100年までに1.1〜6.4度上昇すると言われています。

温暖化することで、海面の上昇や自然災害の増加、生物の減少など、地球上の全ての生き物に悪影響が及びます。

CO2は温室効果ガスの中でも特に、地球温暖化への影響が大きいと言われており、CO2削減の必要性が訴えられているのです。

CO2削減目標は?

では、具体的に、どのくらい削減したらいいのでしょうか?

じつは、環境省により2021年4月に、CO2などの温室効果ガスに関して具体的な目標値が定められています。

それは2030年度までに、46%削減(2013年と比較して)することです。

さらに、50%削減の挑戦を続けることも表明しています。

また、アメリカの削減目標は2005年と比較して50〜52%、ヨーロッパ連合は1990年と比較して55%、イギリスは1990年と比較して68%です。

日本を含めた上記の国全てで、2050年にはカーボンニュートラル実現を目標としています。

カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出をゼロとすることを言います。

この削減目標は、年々強化されているため、次の見直しの際はもっと削減数が大きくなっている可能性があります。

そのくらい、CO2などの温室効果ガス削減は地球にとって大切な事柄なのです。

CO2削減のための企業の取り組みとは?

ここまでで、CO2削減の必要性や各国が目標値を掲げ行動していることがわかってもらえたと思います。

では、CO2削減のため、企業はどのような取り組みを行っているのでしょうか?

ここからは、企業のCO2削減の取り組み事例をご紹介しましょう!

1つ目は、運送業者の取り組みです。

運送業に欠かせない自動車は、CO2排出量のうちとても大きな割合をしめています。

そのことを受けて、ヤマトホールディングスと佐川急便は車両にハイブリット車や電気自動車のようなクリーンエネルギー車を採用し、近隣の配達では自転車の使用も積極的に行うことで、CO2削減に貢献しています。

2つ目は、イオンの取り組みです。

イオンは全国17000店舗以上、世界11カ国に進出する大型小売業です。

その全店舗で、2025年までに使用電力を100%再生可能エネルギーに切り替えることを目標にした取り組みが行われています。

その他にも、一般家庭から余剰電力の買取、地域への植樹など、サステナブルな活動に積極的に取り組んでいます。

3つ目は、トヨタ自動車の取り組みです。

車を作る工場をスリム化しただけでなく、使う電力を再生可能エネルギーに変更し、さらには今後工場から出るCO2をゼロにするという目標を掲げています。

トヨタ自動車のこれらの取り組みは大変高い評価を得ており、ブランド総合研究が行った調査では3年連続で最高評価を得ています。

4つ目は、サントリーの取り組みです。

サントリーと言えば、清涼飲料水ですが、そこで使用されるペットボトルのリサイクル技術を向上させ、なんと石油由来原料に比べCO2を約70%削減できるシステムの開発に成功しました。

また、2050年までにCO2排出量ゼロを目標としています。

5つ目は、ユニクロの取り組みです。

ユニクロは、店舗とオフィスの使用電力を100%再生可能エネルギーへ転換し、商品製造におけるCO2排出量も2019年から20%削減するという目標を掲げています。

どの企業も多くの人が知る有名企業ですね。

CO2削減の動きが、大企業から中小企業へと伝わっていくことが大切です。

CO2削減のために個人ができることは?

では、私たち個人がCO2削減のために、何かできることはないのでしょうか?

最後に、CO2削減のために個人ができることをご紹介して終わりたいと思います。

個人でできることの1つ目は、エアコンの温度設定です。

地球温暖化のため、夏の暑さがエアコンなしでは乗り切れない温度になってきました。

しかし、エアコンは家電の中でも多くの電力を使用する機器の1つです。

そのため、温度設定で少しでも電気の節約が必要になります。

例えば、冷房の際に1度温度を上げる、暖房の際に1度温度を下げるなどです。

冷房を1度上げると約13%、暖房を1度下げると約10%、電気代が節約できます。

それと比例してCO2の量も減らすことができ、一石二鳥です。

2つ目の個人でできることは、自動車の使用を控えることです。

経済産業省によると、1世帯あたりの平均CO2排出量は約3,900キログラムと言われており、その中でもガソリン車によるCO2排出量は全体の21.6%と2番目に多い割合でした。

(1番目は自宅にある全ての家電製品で47.6%)

そこを、半分ほど自転車や徒歩に置き換えると、世帯内で10%のCO2削減に繋げることができます。

3つ目の個人でできることは、待機電力のカットです。

使われていない家電であっても、コンセントにささっているだけで待機電力というのが発生します。

長時間使用しない場合は、コンセントを抜き、待機電力をカットしましょう。

そのことで、1世帯あたり年間6000〜7000円の節約、消費電力は5.1%の削減になります。

これが最も簡単にできるCO2削減方法ですね!

ちょっとした工夫で、個人でも地球のために活動することができるのです!!

まとめ

今回はCO2削減はなぜ必要なのか、さらに、企業の取り組み事例から個人でできることをご紹介しました。

CO2が排出されることで、地球温暖化に大きな悪影響を与えます。

それを受けて、世界各国でCO2削減の目標が掲げられました。

そして、企業もさまざまな方法で、CO2削減を目指した取り組みを行っています。

企業だけでなく、個人での対策もとっても大切です。

1人1人が地球のことを考え、ちょっとした工夫でCO2削減ができたらいいですね!

この記事を参考に一緒に取り組んでいきましょう!

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生物多様性とは?重要性や危機についてもわかりやすく解説!

環境問題が語られる時、よく耳にする言葉が「生物多様性」です。

何となく意味はわかるけど「生物多様性とは?」と聞かれると、答えに自信がない人がほとんどではないでしょうか?

今回は生物多様性とは何のことかを解説し、さらに重要性や危機についてもご紹介していきます。

地球に生きる全ての生物に関係する事柄なので、この記事をきっかけに、より興味を持ってもらえると幸いです!

生物多様性とは?

では早速、生物多様性についてご紹介しましょう。

生物多様性とは、地球に生きる全ての生物の繋がりを指します。

生物は地球上の長い歴史の中で、どんどん数を増やし、何百万もの種類が誕生しました。

それらの全てが直接的・間接的に繋がり、支え合って生きています。

生物多様性には、3つのレベルで分類される多様性が存在します。

① 生態系の多様性

1つ目は、生態系の多様性です。

生態系とは、その場所その場所に存在する生物や環境、それらが生きるために循環するシステムのことです。

地球全体には、それぞれの地域にあった生態系が多様に成立しており、そのことを生態系の多様性と呼んでいます。

② 種の多様性

2つ目は、種の多様性です。

地球上には、何百万もの種類の生物が生息しており、そのことを種の多様性と言います。

認知されている生物は約175万種ですが、それだけではなく、3000万種以上の未知種が存在しているという推測もあります。

③ 遺伝子の多様性

3つ目は、遺伝子の多様性です。

同じ種の生物であっても、個々では遺伝子が違い、見た目や声などに個性があります。

ヒトもそうですが、虫や貝でもそれぞれ柄が違うなど、多様性がひろがっており、そのことを遺伝子の多様性と呼びます。

生物多様性の重要性

次は、そんな生物多様性の重要性をご紹介します。

数多くの生物が多様に生きているおかげで、私たち人間も快適な生活を送ることができています。

例えば、魚を食べることができる、木材で家を建てることができる、空気を吸うことができる、綺麗な水を飲むことができるなどです。

これら生態系があってこそ受けられる恩恵のことを、生態系サービスと言います。

また、数多くの植物から取り出した成分から医薬品を製造し、その経済効果は何億円、何兆円にものぼります。

経済効果だけでなく、それで病気が治ったり緩和したりするのですから、生物多様性は人間にとって、とても重要で有難い存在であることがわかります。

しかし、残念なことに今、地球は生物多様性の危機に立っているのです。

生物多様性の危機

一体、どうして地球は生物多様性の危機に立っているのでしょうか?

それは毎年4万種もの生物が絶滅していると言われているからです。

この推定は生物多様性研究で知られるノーマン・マイヤーズ氏によって割り出されました。

恐竜が生息した2億年前には、1000年間に1種のペースで生物が絶滅し、100年前には1年間に1種、1975年には1年間に1000種、現在ではそのペースが加速し、1年間に4万種類の生物が絶滅しているそうです。

その原因は、私たち人間のこれまでの行動にあります。

例えば、土地を増やすために森林を伐採し、そこで生活していた虫や動物の生態系を乱しました。

また、ペットなどの目的で外国から動植物を輸入し、在来種の中に外来種が混在し、外来種が在来種を食べ尽くしてしまうなどの影響もあります。

逆に、人間が手を加えなくなったために生物が絶滅に近づいているパターンも存在します。

現代の自然離れから、人が里山に踏み入ることが減り、管理されずにこれまで保っていた生態系を乱す結果となったのです。

そして、地球温暖化による影響です。

気温や海水温の上昇、降水量の増加、台風の凶暴化などにより、生物たちに悪影響が出ています。

多くの生物種が絶滅することで、これまでの生態系が乱れ、将来的に今まで当たり前に食べていた魚が食べられなくなったり、木材で家を建てられなくなる可能性もあります。

これは絶滅する生物だけでなく、生き残る生物たちにも重大な危機と言えるのです。

私たちができること「MY行動宣言」とは?

生物多様性の危機に立っていることはわかりましたが、私たち個人ができることは一体何なのか…具体的に知りたいですよね。

環境省は、これら生物多様性の危機に対して、私たちができることを「MY行動宣言」と題して5つにまとめています。

Act1 地元でとれたものを食べ、旬のものを味わいます。」

https://undb.jp/action/

地元でとれたものを食べることで、地元の食べ物に興味を持つことができます。

さらに、生産者と消費者の距離を縮めようという地産地消の取り組みにも一致します。

Act2 自然の中へ出かけ、動物園・植物園などを訪ね、自然や生きものにふれます。」

https://undb.jp/action/

自然と触れ合うことで、生物多様性を身をもって体験することができます。

現代人の自然離れの解消にも近づけます。

Act3 自然の素晴らしさや季節の移ろいを感じて、写真や絵、文章などで伝えます。」

https://undb.jp/action/

誰かが誰かに伝えることで、自然の良さが多くの人に拡がります。

また、写真や絵、文章で記録することで、自然をより深く観察することに繋がります。

Act4 生きものや自然、人や文化との「つながり」を守るため、地域や全国の活動に参加します。」

https://undb.jp/action/

その土地その土地の文化に触れることで、多様な世界の存在に気づくことができます。

人と自然がともに生きていることを実感し、生物多様性への理解を深めます。

Act5 エコラベルなどが付いた環境に優しい商品を選んで買います。」

https://undb.jp/action/

環境に優しい商品を選んで買うことで、生物多様性を守ることに繋がります。

多くの企業や団体がエコ活動を行っていることを知ることができます。

これらの行動をすることで、生物多様性への理解を深め、生物多様性を守る意識を高めることができますね!

まとめ

今回は生物多様性とは何なのか解説し、さらに重要性や危機についてもご紹介しました。

生物多様性とは、地球に生きる全ての生物の繋がりを意味し、「生態系の多様性」「種の多様性」「遺伝子の多様性」という3つのレベルが存在することがわかりました。

生物は、たくさんの他の生物の存在によって生きており、人間もさまざまな生態系サービスを受けています。

しかし、年々生物は絶滅し、今、生物多様性の危機に立っています。

私たち個人でできることは生物多様性への理解を深め、周囲に伝え、エコな商品を利用する、活動に参加することです。

これからも生物多様性の有り難さを意識して、環境を大切にしていきましょう!

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気候変動でどんな影響があるの?身近な具体例をあげてご紹介!

ここ数年で一気に耳にするようになった「気候変動」という言葉!

どこか遠い国のお話…と感じていた人も、最近になってどんどん現実をおびてきたのではないでしょうか?

しかし、まだ実感のない人も少なくはないはず。

今回は気候変動で今現在、私たちがどのような影響を受けているのか、身近な具体例をあげてご紹介していきます。

「気候変動」について勉強し、今後の地球での暮らし方を考えていきましょう!

気候変動とは?原因は?

まずは、気候変動とは一体何を指すのかご紹介します。

気候変動とは、気温や湿度、降水量などの気候が変動していくことを言います。

名前の通りですから、きっと多くの人が理解していると思います。

ただ、気候変動がどうして起こるのか、原因を詳しく説明できる人は少ないかもしれません。

気候変動の原因は、2つ考えられます。

1つ目は、自然による気候の変化です。

地球は生きている惑星ですから、海からは水蒸気が出ており、火山活動も活発に行われています。

さらに、地球の周りをまわる太陽や月も常に活動しています。

これらが原因で、自然に気候変動が起こっているのです。

そして、2つ目は、人間による気候の変化です。

今、問題になっている原因はこちらですね。

人間が生活をするための、発電や物の生産、その物を運ぶ輸送、大量消費などによって温室効果ガスが排出されています。

その温室効果ガスが大きな問題なのです。

排出された温室効果ガスは地球を覆うように留まるため、地球上の熱を逃すことができなくなります。

よって、熱がこもった状態が続き、温暖化という気候変動へと繋がっていくのです。

これまでは産業の発展を優先するあまり、温室効果ガスの排出には注目が集まっていませんでした。

しかし、世界中の気候変動が顕著になった今、温室効果ガスの排出を減らす活動が各国で行われています。

とはいえ、私たち個人の中では、まだ危機意識の薄い人も多いと思います。

ここからは、気候変動がもたらす身近な影響について、わかりやすくご紹介したいと思います!

身近な気候変動の影響① 異常気象

1つ目の身近な気候変動の影響は、異常気象です。

例えば、年間の真夏日を見てみましょう。

気象庁のデータによると、1910年から1939年の間の真夏日の平均が35日間に対して、1990年から2019年の間の真夏日は約41日間と6日も増加しています。

さらに、これまでの観測史上最高気温の10位ランキングのうち、7つの記録が2018年以降に観測されたものでした。

最新情報では、今年(2023年)の7月に、東京都の猛暑日が最多を更新しています。

多くの人が実感している通り、実際に気温の上昇が見られており、夏の過酷さが高まっていることがわかります。

また、環境省によると、このまま何の対策もしない場合、21世紀末には東京都の年間真夏日が約103日間にもなると考えられています。

つまり、無対策だと1年の3分の1が気温30度以上の真夏になるということです。

暑いのはもちろん日本だけではありません。

世界的にも、NASAなどが今年の7月(2023年)は「1850年以降最も気温が高い月」だったことを発表し、特に南北アメリカ、北アフリカ、南極半島の一部が平年を約4度上回りました。

異常気象は気温だけでなく、台風にも影響しています。

気温が上がることで海面の水温も上昇します。そして、温かい海面が原因で台風の勢力が強くなり、しかも勢力が強まる位置が年々北上していると科学雑誌「ネイチャー」から指摘されています。

台風勢力が強くなる位置が北上する=台風が強い勢力を保ったまま日本にやってくることを意味します。

台風の数に変化はありませんが、近年、台風の勢力が強まっているのは、気候変動による異常気象が原因だったのです。

身近な気候変動の影響② 海面上昇

2つ目の気候変動の影響は、海面上昇です。

世界的に気温が上昇することで、北極や南極にある氷が溶け出し、海面の上昇に繋がっています。

IPCC第5次評価報告書によると、21世紀(1986〜2005年平均から2081〜2100年平均まで)の海面上昇の値は26〜82センチメートルと言われています。

これは海に囲まれた日本にとって、とても深刻な状況だと言えます。

それは海面が1メートル上昇することで、日本の9割の砂浜が失われると予測されているからです。

上記報告書の予想年まで、まだ時間があるとはいえ、未来の日本人が住む場所を失う可能性があると考えると、楽観視できるデータではないことがわかります。

身近な気候変動の影響③ 生態系の変化

最後3つ目の身近な気候変動は、生態系の変化です。

これは上記2つの影響から生まれる結果です。

気温と海面の上昇によって、多くの動物たちが絶滅の危機に立っています。

例えば、ホッキョクグマやコアラ、トナカイ、アオウミガメなどです。

私たち日本人からするとほとんどが動物園にいる動物なので、身近には感じられないかもしれませんが、絶滅の危機に立っているのは動物たちだけではありません。

植物も同様です。

日本で言うと、冷温帯で見られるブナ林(落葉広葉樹林)が減少し、アカガシなどの暖温帯林が増加します。そのことでブナ林を好む昆虫や貝類が一緒に減少していきます。

さらに、野生のツキノワグマもブナ林の実を食べ物としているため、ブナ林が失われることで食べ物を求めて、山の麓に降りてくる可能性が高まります。

そのことで人的被害や農作物の被害にも繋がりかねません。

生態系の変化は一見自分に影響が少なそうに見えますが、回り回って最終的には、人間の生活にも関係してくるのです。

まとめ

今回は気候変動で今現在、私たちがどのような影響を受けているのか、身近な具体例をあげてご紹介しました。

気候変動とは、気温や湿度、降水量などの気候が変動していくことを言います。

その原因の1つは、人間が排出した温室効果ガスと考えられています。

そして、身近な影響として「異常気象」「海面上昇」「生態系の変化」の3つをご紹介しました。

どれも人間や動物・植物にとって、とても重大な問題であることがわかってもらえたと思います。

これらの問題を遅らせるために、温室効果ガスの排出を減らすなど、何らかの対策が必要になります。

私たち個人には、まず知るということ、エコな商品を使用すること、無駄な消費をしないことなど、できることを意識することが大切です。

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簡単!ちょっとの工夫で365日ちりつもエコ生活チャレンジ

地球温暖化をはじめ、さまざまな環境問題が私たちの生活を変化させています。

将来の地球のために少しでも貢献したい!そう思っている人も多いですよね!

そこで私たち個人ができること…それはエコ生活です。

しかも、日常生活にちょっとの工夫でエコすることができるのです!!

たくさんの人が365日継続して行うと、ちりつもで大きなエコに繋がりますよ。

今回は誰でも簡単にできる!ちょっとの工夫でエコ生活について、4つのチャレンジ方法を具体的にご紹介していきます。

おうちゴミの減量チャレンジでエコ生活!

はじめに紹介するのは、おうちのゴミを減量させるエコチャレンジです。

環境省によると、2021年に家庭から出たゴミの総排出量は4,167万トン(東京ドーム約112杯分)、1人1日当たりのゴミ排出量は901グラムと言われています。

かなりの量のゴミが排出されていますね…

ゴミが増えるといけない理由は、ゴミを燃やして処理する時に出る二酸化炭素が温暖化などの気候変動に悪影響を及ぼすからです。

これを食い止めるべく、多くの人がゴミ減量に取り組む必要があるのです。

でも、実際にゴミを減らすってどうすればいいの?

ということで、具体的な工夫をご紹介しましょう。

① 食べ物を作りすぎない・買いすぎない

1つ目は、食べ物を作りすぎない、買いすぎないことです。

2020年度の農林環境省の報告によると、事業系のフードロスが約275万トン、家庭系が約247万トンでした。

事業系のフードロスの方が多いとはいえ、家庭系フードロスも決して少なくはありません。ここで必要になる工夫は作りすぎない、買いすぎないことです。

食べる分だけを作る、または買う、冷凍保存で後日食べるなどの、ちょっとした工夫でフードロス解決に近づくことができます。

② 無駄な物は買わない

2つ目は、無駄な物を買わないことです。

近年、ミニマリストという必要最小限の物しか持たない生活が流行しています。

物を持たないので、廃棄する物も減少していきます。

エコなことはもちろん、買わないことで経済的に豊かになるという考え方もあります。

③ リサイクルショップ・フリマアプリの活用

そして、3つ目はリサイクルショップやフリマアプリの活用です。

いらなくなった物は、その人にとってはゴミですが、別の人にとっては欲しい物である可能性があります。

リサイクルショップやフリマアプリで販売すれば、ゴミの削減に繋がり、さらに経済的にもエコになりますよ。

省エネ節約チャレンジでエコ生活!

次にご紹介するチャレンジは、省エネでの節約です!

省エネとは、省エネルギーの略で、今あるエネルギー資源がなくなることを防ぐために、エネルギーを効率的に使用することを言います。

エネルギーの効率化と聞くと、難しく感じますが、じつはちょっとした工夫で自宅での省エネを実現することができるのです!

具体例を3つ挙げてみましょう。

① 家電を使っていない時は電源OFF

1つ目は、使っていない家電の電源をOFFにすることです。

たったそれだけで、省エネすることができます。

電源をOFFにするだけでなく、家電のコンセントを抜くことでさらなる省エネが期待できます。

家電は使用していなくてもコンセントに刺さったままになっていると、待機電力が発生します。

Looopでんきによると、待機電力の年間電気代は6000円から7000円と言われています。

月々に換算すると数百円ですが、これが1年10年と積み重なると大きな金額になります。

つまり、待機電力カットを継続的に行うことによって、大きな省エネへと繋がるのです。

② エアコン・冷蔵庫の温度設定

2つ目は、エアコン・冷蔵庫の温度設定を工夫することです。

家電の中でも、特に電気の消費量が多いのがエアコンと冷蔵庫です。

エアコンは、冷房時に省エネ推奨温度である28度に設定する、または今の温度より1度高めに設定する毎に10%の節電に効果的です。

また、冷蔵庫は家電の中で最も電力を使用する電化製品として知られています。

適正温度は、冷蔵室が1〜5度、冷凍室がマイナス18〜マイナス22度、野菜室が3〜7度と言われているため、温度をチェックして冷やし過ぎている場合は、温度設定を「弱」にすることで省エネになります。

③ 省エネ家電の導入

そして、3つ目は省エネ家電を導入することです。

今は数々の省エネ家電が販売されていますよね!

省エネ家電に買い替えることで消費電力の減少と電気代の削減が可能になります。

最も手軽なところで、照明器具の買い替えです。

大塚商会によると蛍光灯をLEDライトに変えるだけで電気代を約71%も削減することができるそうです。

家電を一気に省エネ仕様に買い替えるのは難しくても、照明であればそれほどコストはかかりません。

すぐにできる省エネでエコな節電と言えますね!

クリーンな自然を守る水道チャレンジでエコ生活!

さて、お次のチャレンジは水道の節水チャレンジです。

あまり意識されていませんが、水を出す際には多くの電気が使用されています。

電気を使用すると二酸化炭素が発生します。

電気の家庭使用と言えば、家電を思い浮かべますが、じつは家庭の水回りからの二酸化炭素排出量は日本全体の5%と言われているのです。

つまり、節水が節電に繋がり、排出される二酸化炭素量を減らすことができるということになります!

では、そんな節水の具体的な方法をまとめてご紹介しましょう。

① お皿を洗う時に水をためて洗う

1つ目は、お皿洗いの際に水をためて洗うことです。

例えば、水道の水を5分間出しっぱなしにすると、約60リットル流れていくと言われています。これを毎食後、繰り返すと約5500リットルもの水を流すことになり、その量の多さがわかります。

出しっぱなしを予防し、オケなどにためて洗うことで、水を節約しながら洗うことができますね!

② お風呂のお湯の再利用

2つ目は、お風呂のお湯の再利用です。

例えば、残り湯を洗濯物に使ったり、洗車や掃除などに使ったりすることができます。

特に、洗濯物の水は毎日大量に使用するため、お湯の再利用によって節水度が高くなります!

外出先でもちょこっとチャレンジでエコ生活!

最後のエコチャレンジは、外出先でのエコ商品の活用です。

自宅だけでなく、外出時こそ、消費の機会が増えます。

そんな時もエコな生活を忘れず、無駄な消費が増えないように意識しましょう!

外出先では、エコ商品の利用をお勧めします。

例えば、タンブラーや水筒の使用、エコバック、マイはしの持参です。

このことで、紙コップやペットボトル、ビニール袋、割り箸のゴミを減らせます。

最近では、テイクアウトのコーヒーをマイタンブラー、マイ水筒に入れてくれるサービスがポピュラーになりつつあります。

また、エコバックも袋の有料化で多くの人が持参しているでしょう。

さらに、折り畳み傘の持ち歩きも咄嗟の雨で無駄な傘を買わずに済む、エコな活用方法だと言えますね!

まとめ

今回は誰でも簡単にできる!ちょっとの工夫でエコ生活について、4つのチャレンジ方法を具体的にご紹介しました。

「ゴミの減量」や「省エネ節約」「節水」「外出先でのエコ商品の活用」とどれも身近に、ちょっとの工夫で続けられるものでした。

この「ちょっとの工夫」が継続のポイントです!

地球の温暖化や環境問題はとても深刻です。

でも、一気に解決する道はありません。

多くの人が継続して、地球を思ってエコ生活を続けていく、これが大切なのです。

地球の将来を守るために、ちょっとの工夫でエコ生活、はじめてみましょう!

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サーキュラーエコノミーとは?リサイクルとは何が違うの?事例製品もご紹介!


近年、気候変動による異常気象を受けて、多くの人や企業が環境問題に取り組み始めています。

その中の1つであり、話題となっているのが「サーキュラーエコノミー」です。

今回はサーキュラーエコノミーとは何なのか?簡単に解説を行います。

さらに、皆さんがよく聞くリサイクルとは何が違うのか、サーキュラーエコノミーがよくわかる事例製品も合わせてご紹介していきます。

サーキュラーエコノミーとは?

まずは、サーキュラーエコノミーとは何なのか、簡単に解説しましょう。

サーキュラーエコノミーとは、資源を循環させる取り組みのことを指します。

日本語では、循環型経済と訳されます。

環境省によると「従来の3Rの取組に加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化等を通じて付加価値を生み出す経済活動」と定義されています。

簡単にいうと、新たに費やす資源を抑え、今ある資源を活用しながら製品化し、利用し、また新たな製品に循環する、これがサーキュラーエコノミーの形です。

ちなみに、3Rとは、リデュース(廃棄物を少なくすること)、リユース(その製品を繰り返し使うこと)、リサイクル(使い終わったものを資源に戻して新しいものに作り変えること)の総称を言います。

サーキュラーエコノミーはどうして必要なの?

さて、そのサーキュラーエコノミーは今どうして必要だと注目されているのでしょうか?

その理由の1つは、製品の廃棄物による環境汚染です。

これまでの経済活動は、資源を使って製品化後、消費し、廃棄するリニアエコノミー(線型経済)と呼ばれるものがほとんどでした。

リニアエコノミーが繰り返される度に、大量の廃棄物が発生しました。

その廃棄物を、例えば焼却炉で燃やすとすると、そこから温室効果ガスである二酸化炭素が発生し、地球温暖化が進むと言われています。

その廃棄物処理の問題を解決に近づける1つの方法として、サーキュラーエコノミーの必要性が訴えられています。

また、2つ目の理由として、将来的な「資源不足」、それによる「資源の高騰」の懸念も考えられます。

地球上の限られた資源を、これから何十年先まで使用し続けるために、サーキュラーエコノミーの資源を循環させる取り組みが必要となるのです。

サーキュラーエコノミーとリサイクルの違い

サーキュラーエコノミーの意味や必要性はこれまでの解説で理解してもらえたと思います。

ただ、サーキュラーエコノミーは私たちがこれまでよく耳にした「リサイクル」ととても似ていますよね。

さてここからは、サーキュラーエコノミーとリサイクルの違いを簡単に解説していきましょう!

サーキュラーエコノミーは、資源を循環させる取り組み、一方リサイクルとは、廃棄物を再利用する取り組みのことをいいます。

似ているように見えますが、じつは根本的な考え方が違います。

リサイクルは廃棄物を再利用し、廃棄物になるまでの期間を引き延ばします。しかし、最終的には廃棄物が発生してしまいます。

サーキュラーエコノミーは製品を作る段階で、消費後も廃棄物が発生しないことを考えて作られています。つまり、最初から最後まで廃棄物ゼロの取り組みです。

どちらも環境を考えた取り組みではありますが、サーキュラーエコノミーのほうがより環境に優しく、徹底した考えといっていいでしょう。

サーキュラーエコノミーの事例製品3選

では、最後にサーキュラーエコノミーの事例製品を3つご紹介します。

① PIZZA DAY

まず1つ目は、「ウールで世界のアパレルを変える」を目標に掲げたアパレルブランド「PIZZA DAY」です。

「PIZZA DAY」が販売する洋服は、100%のウールが使用されたTシャツなど。

着心地の良さだけでなく、「PIZZA DAY」は着古した服を回収し、肥料化、100%土へ還すという取り組みを行っています。

アパレル業界は、流行が左右されやすく、またコスト削減を目指す大量生産のため、これまでに多くの廃棄物を排出してきました。

近年では、廃棄物削減を考える企業が多く存在し、服の再利用などの取り組みも盛んです。とはいえ、土に還る服はとても珍しい取り組みですよね。

「PIZZA DAY」はアパレル業界の中でも、環境問題への取り組みをより積極的に行っていることがわかります。

② KoKeBeeみつろうエコラップ

2つ目は、繰り返し使用可能な食品用ラップ「KoKeBeeみつろうエコラップ」です。

「KoKeBeeみつろうエコラップ」とは、コットン生地に、みつろう(はちみつが体から分泌するロウ)、オーガニックホホバオイル、天然樹脂を染み込ませた食品用のラップのこと。

手で優しく温めることで、食器や食品の形に馴染み、きれいに包むことができます。

また使った後は、水で洗い、繰り返して数年単位での使用もOK!

さらに、使えなくなったラップは土の中で自然分解し、土に還すことができます。

食品用ラップは各家庭に1つはある必需品で、毎日使用する場合が多いでしょう。

一般的なラップは再利用することは少ないですから、その都度、ゴミが出てしまいます。

最近では、燃やす際に有害な物質が出ないラップも多く開発されていますが、それでもゴミ問題は解決しません。

そう考えると「KoKeBeeみつろうエコラップ」は環境により良い製品と言えるでしょう。

③ RICE STRAW

そして最後3つ目は、廃棄米とタピオカ粉、水で作られた「RICE STRAW」です。

「RICE STRAW」はプラスチック不使用、天然素材のみを使用して作られたストローで、マレーシアで製造されています。

エコなストローでイメージされる紙ストロー以上に、丈夫な作りになっており、2時間飲み物につけたままでも、違和感なく使用できます。

廃棄米を原料としているところも大きなポイントで、本来の使い道を失った資源を有効活用している製品であることがわかります。

そして、使い終わった後は、コンポストと呼ばれる堆肥を作る容器に埋めることで、自然分解され、土に還ります。

一般的なプラスチックのストローは、細長い形状が故にゴミ処理の際に袋からすり抜けて、そのまま自然へ流出しやすいと言われています。

ストローの環境問題として、よく耳にするのが海への流出と、海の生物たちへの有害汚染です。

プラスチックストローは自然に還ることはありませんし、生物たちにも有害な素材である一方、ストロー自体はとても便利な製品です。

「RICE STRAW」のような自然に還るシステムを持つストローの使用は、人間だけでなく全ての生物に優しいと言えますね。

まとめ

今回はサーキュラーエコノミーとは何なのか?解説し、リサイクルとの違い事例製品も合わせてご紹介しました。

サーキュラーエコノミーとは、資源を循環させる取り組みのことで、将来の地球を考える上で必要性の高い取り組みであることがわかりました。

廃棄物ゼロを目標としたサーキュラーエコノミーは、リサイクル以上に環境に優しい取り組みです。

そして、今後、多くの企業が取り入れていくべき取り組みでもあります。

企業だけでなく、私たち個人でもサーキュラーエコノミーの活動を知ることから始め、サーキュラーエコノミーを取り入れた製品を使うなどして、環境のことを考えていきましょう!

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「フェアトレード商品」はどこで買える?身近にある販売店7つをご紹介!

SDGsに貢献できると話題の「フェアトレード商品」。

名前はよく耳にしますが、一体どこで買えるのでしょうか?

今回は「フェアトレード商品」が買える、身近にある販売店を7つご紹介します。

フェアトレード商品とは

まずはフェアトレード商品について、簡単に説明しましょう。

フェアトレード商品とは、公平・公正な貿易を経て輸入された商品のことです。

フェアトレード商品には、このような国際フェアトレード認証と呼ばれるラベルがついています!

これまでは立場が弱い開発途上国と、立場が強い先進国で貿易する際、開発途上国に不利な内容で取引されることが多くありました。

そして、それが開発途上国の貧困の理由の1つと言われています。。

そのことが問題視されるようになり、開発途上国が不利にならないよう、フェアトレードが拡がってきています。

とはいえ、まだまだ珍しいフェアトレード商品。

一体どこで買えるのでしょうか?

ここからはフェアトレード商品が買える身近なお店と、その商品をご紹介しましょう。

「フェアトレード商品」が買える店① イオン

1つ目は大手スーパーマーケットのイオンです。

イオンは、スーパーの中でも特にSDGsに力を入れており、プライベートブランドの「トップバリュ」にはフェアトレード商品が数多く扱われています。

例えば、コーヒーでは、「オーガニック&フェアトレード ペルー100% アラビカ豆100% レギュラーコーヒー 粉」「オーガニックフェアトレードコーヒーグアテマラブレンド粉」など、その他ドリップコーヒーも含めると10種類にのぼります。

さらに、チョコレートや紅茶の取り扱いもあります。

店舗だけでなく、ネットスーパーでの購入も可能なので、店舗が近くにない方はそちらを利用するといいですね。

3時のおやつは、イオンのフェアトレード商品で全て揃いそうです!

「フェアトレード商品」が買える店② イトーヨーカドー

2つ目はこちらも大手スーパーマーケットのイトーヨーカドーです。

イトーヨーカドーのフェアトレード商品は、「フェアトレードコットンを使った1秒タオル スリムバス」です。

このタオルは、コットンをフェアトレードで輸入し、プライベートブランドの「セブン&アイグループ」と日本の老舗タオルメーカーが共同開発して作ったもの。

吸水率が非常に高く、高品質の商品です!

「フェアトレード商品」が買える店③ ローソン

3つ目は大手コンビニエンスストアのローソンです。

ローソンはローソンでも、首都圏に展開される健康志向の商品を扱った「ナチュラルローソン」でフェアトレード商品が購入できます。

ナチュラルローソンは、国際フェアトレード認証がされたカカオを使ったオリジナル商品「冷やして食べるガトーショコラ」「バニラビーンズ タブレットショコラ」を発売しています。

どれも厳選したカカオの風味が感じられ、濃厚なチョコレートの味が楽しめます。

普通のローソンでは販売していないので、そこは注意が必要です!

「フェアトレード商品」が買える店④ ミニストップ

4つ目はコンビニでありながらファストフードを多く取り扱うミニストップです。

ミニストップの一部店舗では、店頭で出される淹れたてのコーヒーにフェアトレードのコーヒー豆を使用した「フェアトレードコーヒー」を販売しています。

フェアトレードコーヒーの取り扱いは2006年からで、約20年も前からフェアトレードに貢献しています!

もちろん味も深みがあって抜群ですよ!

「フェアトレード商品」が買える店⑤ 成城石井

5つ目は、高級スーパーマーケットとしてお馴染みの成城石井です。

高品質な輸入商品が多い成城石井には、数多くのチョコレートが並んでいます。

その中の1つに、「ステラ 有機フェアトレードダークチョコレート」というフェアトレードチョコレートがあります。

成城石井は取り扱い商品が時期によって変わるため、店頭へ行って、国際フェアトレード認証のラベルを目印に探すと、もっと多くのフェアトレード商品が見つかるかもしれませんよ!

「フェアトレード商品」が買える店⑥ カルディ

6つ目は、コーヒーと輸入食品を多く取り扱うカルディです。

フェアトレードのコーヒーとチョコレートを取り扱っており、店頭だけでなく通販での販売も行っています。

コーヒーを多く取り扱うカルディだけに、フェアトレードコーヒーも多く取り揃っています。

なかでも、女性の自立を助ける「ウーマンズハンド フェアトレードブレンド」は優しい口あたりで飲みやすい!

ぜひ試してみてほしい一品です。

「フェアトレード商品」が買える店⑦ THE BODY SHOP

そして、最後7つ目は、イギリス生まれの自然派コスメを取り扱うTHE BODY SHOPです。

THE BODY SHOPは、援助ではなく取引きで世界の貧困を減らそうと「コニュニティーフェアトレード」という取り組みを行っています。

その取り組みで、シアバターやオイルなどを各国から調達し、THE BODY SHOPオリジナルのコスメを生産しています。

一部の商品だけがフェアトレードという訳ではなく、数多くの商品の原料にフェアトレードしたものが使用されているんですね。

THE BODY SHOPの商品を使うと、心も体も美しくなれそうです!

まとめ

今回は「フェアトレード商品」が買える、身近にある販売店を7つご紹介しました。

どのお店も、一度は行ったことのある身近なお店ですよね!

フェアトレード商品って意外と身近にあったんだと驚かれた方も多いと思います。

フェアトレードについて知ったら、次は商品を手にとってぜひ使ってみてください!

高品質なことはもちろんですが、自分がSDGsに貢献している!と実感することもできますよ!

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フェアトレードとは?必要性や歴史をわかりやすく解説!

SDGsに貢献すると注目されている「フェアトレード」。

何となく言葉から想像するものがありますが、実際はどんなものなのでしょうか?

どうして必要なのか、歴史についても気になります!
今回はフェアトレードとは何なのか、必要性や歴史をわかりやすく解説していきます。

フェアトレードとは?基準はある?

まず最初に、フェアトレードとは何なのか、基準やSDGsとの関係をご紹介します。

フェアトレードとは

フェアトレードとは、「公平・公正な貿易」のことです。

世界では、経済的に豊かな国と貧しい国が貿易を行った際、力関係の差で豊かな国が得をし、貧しい国が損をする、という貿易が存在します。

そんな不公平な貿易はやめて、公平な貿易を行おうという取り組みがフェアトレードなのです。

フェアトレードには、国際フェアトレードラベル機構が定める「国際フェアトレード基準」と呼ばれる基準があります。

その基準の原則は、「経済的」「社会的」「環境的」の3つに分けられます。

詳細は以下の図表をご覧ください。

https://www.fairtrade-jp.org/about_fairtrade/intl_standard.phpを参考)

経済的基準には、生産者が経済的に損しないように「最低価格の保証」や「必要に応じた前払い保証」などが含まれています。

また、社会的基準には、主に労働環境を中心とした項目が目立ちます。

労働環境や児童労働、差別の禁止まで、幅広く労働環境を守る内容です。

最後の環境的基準には、農薬などによる人的被害や環境汚染がないように、「農薬・薬品の使用削減と適正使用」「土壌・水源・生物多様性の保全」という項目が含まれています。

力の弱い国が損をしないよう、さまざまな視点で基準が設けられていることがわかりますね。

SDGsに大きく貢献

このフェアトレードは、SDGsにも大きく貢献しています。

当てはまると考えられる目標は以下の8つです。

「目標1 貧困をなくそう」
「目標2 飢餓をゼロに」
「目標5 ジェンダー平等を実現しよう」
「目標8 働きがいも経済成長も」
「目標12 つくる責任つかう責任」
「目標13 気候変動に具体的な対策を」
「目標16 平和と公正をすべての人に」
「目標17 パートナーシップで目標を達成しよう」

「目標1 貧困をなくそう」「目標2 飢餓をゼロに」は、貧しい国との貿易を公平・公正に行うことで経済的に潤い、貧困や飢餓の減少が期待できるからです。

「目標5 ジェンダー平等を実現しよう」「目標8 働きがいも経済成長も」は、フェアトレードによって良い労働環境が増え、女性の地位向上に貢献、さらに働きがいや経済成長も促されるため、当てはまります。

また、フェアトレードは環境に配慮された生産が原則のため、「目標12 つくる責任つかう責任」「目標13 気候変動に具体的な対策を」もクリアできます。

「目標16 平和と公正をすべての人に」はフェアトレードの目的そのものですし、フェアトレードは国内外で拡がりを見せており、今後も拡がっていくことから「目標17 パートナーシップで目標を達成しよう」にも該当することがわかります。

フェアトレードが世界的にもっと拡がれば、SDGsの目標がどんどん達成されることが期待できますね!

フェアトレードはどうして必要なの?

さて、ここまででフェアトレードとは何なのか、SDGsにも貢献する取り組みであることがわかってもらえたと思います。

では、どうしてフェアトレードが必要なのでしょうか?

それは過去に数多くのフェアではないトレード(不公平な貿易)が行われてきていたからです。

例えば、経済的に豊かでない開発途上国が生産者となるコーヒー豆も、不公平な貿易がよく行われる輸入品です。

私たちが考えるモノの取引は、売り手が商品の価格を決めるというイメージだと思います。

しかし、実際は、生産している国ではなく経済的に豊かな先進国が商品の価格を決めます。

その価格は世界情勢によって高騰したり暴落したり、激しく変動します。

さらに、間に中間業者が入ることで、生産者の手元に残るお金がとても少なくなってしまうのです。

経済的な部分だけでなく、人手不足による労働環境の悪化、児童が働かなくてはいけない状況、輸入国が定めた農薬による被害など、生産国側が損をする貿易が数多くありました。

そこを解決するために、フェアトレードが必要となったのです。

フェアトレードの歴史は?いつから始まった?

では、そんなフェアトレードはいつから始まったのでしょうか?

最近よく耳にするようになった言葉ですが、じつは結構前から行われてきた取り組みでした。

フェアトレードの始まりは、1940年代後半のアメリカでNGOが女性たちの作った手芸品を販売したことからだと言われています。

その頃はフェアトレードという言葉はなく、「オルタナティブ・トレード」(Alternative Trade、もうひとつの貿易)と呼ばれ、チャリティーの意味合いが大きかったそうです。

オルタナティブ・トレードは国を超えて拡がっていき、1970年代には開発途上国の生産品を公正に輸入するという形に変わっていきました。

そして、名前もフェアトレードと呼ばれるようになりました。

日本では、1974年に東京の「シャプラニール」というNGO団体が、洪水被害にあった女性たちの作った手工業品を日本で販売したのが始まりです。

急激に増えたのは、2000年以降。

SDGsの登場で注目を集めたことで、さらに増え、現在はスーパー、コンビニなど身近な場所でフェアトレード製品を購入することができます!

フェアトレードという言葉が浸透し始めたのは最近ですが、じつは長い歴史のある取り組みだったのですね。

まとめ

今回はフェアトレードとは何なのか、必要性や歴史をわかりやすく解説しました。

フェアトレードとは、「公平・公正な貿易」のことで、SDGsの目標には8つも当てはまる取り組みです。

「経済的」「社会的」「環境的」の3つの基準があり、いろんな視点から公正な取引を考えていることがわかりました。

これまでに不公平な貿易が数多く行われてきたからこそ、これからの世界でのフェアトレードの増加は必要不可欠です。

フェアトレードは歴史が長い取り組みですが、まだまだ一般的になっていないのが現状です。

私たちが興味を持ち、知ることで、フェアトレードへの注目がもっと高まり、多くの生産者が平等な報酬、快適な労働環境などを得ることができればいいですよね!

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サステナブル企業とは?サステナブル企業ランキングをご紹介

SDGsが発足されてから、サステナブルやリサイクルなどさまざまな環境を配慮する言葉が使われています。

今回は、サステナブルな活動の中から、サステナブル企業に注目したいと思います。

今や、世界的なサステナブル企業のランキングが発表されるほど浸透しています。

しかし、日本はまだ世界ランキングの上位に入ることができていません。

一体、サステナブル企業とは何を指すのか。また、日本の現状を見ていきましょう!

サステナブル企業とは

サステナブル企業とは、サステナブルな社会実現のための取り組みをしている企業のことです。

環境に優しい商品の提供や、ジェンダーにとらわれない働き方の制度や、環境活動に企業として取り組んでいる企業が挙げられます。

そのほかにも下記のようなサステナブル企業の取り組みがあります。

・サステナブルデザイン

サステナブルデザインとはサステナブルを実現することに貢献するデザイン全般を指します。

環境に優しい素材を使った商品の開発や、性分解性のある素材を用いることなどが挙げられます。

・サステナブル建築

サステナブル建築はサステナブルデザインの一つとも言えます。

二酸化炭素の排出を抑制する設計や、生物への配慮が施されており、安全性に優れており住みやすい住宅などが具体的な例です。

・サステナブルツーリズム

観光地や現地の文化を尊重しながら、観光業を発展させるという考えです。

観光地化することで、商業施設の建設が進み自然が破壊され、環境汚染がありました。

そのような環境汚染を防ぎながら発展を試みるという活動がサステナブルツーリズムです。

サステナブルとは

サステナブルとは英語で、「持続可能な」「維持できる」という意味です。

意味の通り、サステナブルとは地球環境を守ることだけではなく、世界の人々が平等に自由に暮らし続けられることを指します。

そのために求められていることは、地球の環境を守り、資源の不要な消費を減らし、未来の世代も平和に暮らせる環境を作ることが必要です。

SDGsとサステナブルの関係性

サステナブルを考える時に、外せないのがSDGsです。

今や、サステナブルとSDGsは深い関係にあり、SDGsとはサステナブルを実現するための方法を具体的に定めたものです。

SDGsをきっかけにサステナブルな取り組みは、日本だけでなく世界的に取り組まれています。

2015年に国連でSDGsが採択されて以来、世界的にSDGsの達成に向けて日々挑戦しているのです。

また、SDGsの目標を達成することが、サステナブルの実現への道だと言えるのです。

サステナブル企業ランキング

それでは、具体的にサステナブルへの取り組みが評価されている企業を見ていきましょう。

また、世界と日本のそれぞれをランキング形式でご紹介します。

ランキングはカナダの出版社Corporate Knightsが発表する世界のサステナブル企業ランキング「Global 100 Most Sustainable Corporations in the World (Global 100 Index)」を参照しています。

引用;Corporate Knights

https://www.corporateknights.com/rankings/global-100-rankings/2023-global-100-rankings/2023-global-100-most-sustainable-companies/

世界のサステナブル企業ランキング

No.1 シュニッツァー・スチール・インダストリーズ(アメリカ)

アメリカのリサイクル業者であり、金属くずなどを回収しリサイクルしたり、中古車や廃棄車を回収しリサイクルしたり中古販売などを行っています。

No.2 ヴェスタス・ウィンド・システムズ(デンマーク)

風力発電機の設計、製造、販売を行っている会社です。

自然の力により発電を行うことで、環境負荷の削減に貢献しています。

No.3 ブランブルズ(オーストラリア) 

サプライチェーンロジスティクス会社です。

再利用が可能なパレットとコンテナの提供に力を入れています。

日本のサステナブル企業ランキング

No.1 コニカミノルタ(世界50位)

電機メーカーの会社です。

提供しているサービスの一つに「いいじかん設計」という働き方支援ソリューションというサービスがあります。

「いいじかん設計」はニューノーマルな時代の働き方として、企業に合わせた効率的な働き方を提案しています。

No.2 エーザイ(世界53位)

エーザイは製薬会社です。

エーザイは日本国内だけでなく、発展途上国や新興国へ医薬品を提供することに力を入れています。

そこには、医療制度や所得に関わらず、必要とする人々の元へ届けたいという想いがあります。

No.3 リコー(世界80位)

事務機器、光学機器などを製造するメーカー会社です。

デジタルの力で人々の働き方をより良くし、地方や社会システムの発展や維持に取り組んでいます。

また、脱炭素社会の実現に向けて省エネ製品の開発などにも取り組んでいます。

まとめ

サステナブル企業の取り組みはいかがでしたでしょうか?

世界的なランキングの上位にはいまだ至らないものの、上記以外の日本の企業も積極的にサステナブルへの取り組みを進めています。

サステナブル企業とは、何か大きな環境活動を行うことではなく、社内体制や従業員の働く環境を整備することも指します。

今後もどのようなサステナブル企業が出てくるのか楽しみですね!

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