フェアトレード

「フェアトレード商品」はどこで買える?身近にある販売店7つをご紹介!

SDGsに貢献できると話題の「フェアトレード商品」。

名前はよく耳にしますが、一体どこで買えるのでしょうか?

今回は「フェアトレード商品」が買える、身近にある販売店を7つご紹介します。

フェアトレード商品とは

まずはフェアトレード商品について、簡単に説明しましょう。

フェアトレード商品とは、公平・公正な貿易を経て輸入された商品のことです。

フェアトレード商品には、このような国際フェアトレード認証と呼ばれるラベルがついています!

これまでは立場が弱い開発途上国と、立場が強い先進国で貿易する際、開発途上国に不利な内容で取引されることが多くありました。

そして、それが開発途上国の貧困の理由の1つと言われています。。

そのことが問題視されるようになり、開発途上国が不利にならないよう、フェアトレードが拡がってきています。

とはいえ、まだまだ珍しいフェアトレード商品。

一体どこで買えるのでしょうか?

ここからはフェアトレード商品が買える身近なお店と、その商品をご紹介しましょう。

「フェアトレード商品」が買える店① イオン

1つ目は大手スーパーマーケットのイオンです。

イオンは、スーパーの中でも特にSDGsに力を入れており、プライベートブランドの「トップバリュ」にはフェアトレード商品が数多く扱われています。

例えば、コーヒーでは、「オーガニック&フェアトレード ペルー100% アラビカ豆100% レギュラーコーヒー 粉」「オーガニックフェアトレードコーヒーグアテマラブレンド粉」など、その他ドリップコーヒーも含めると10種類にのぼります。

さらに、チョコレートや紅茶の取り扱いもあります。

店舗だけでなく、ネットスーパーでの購入も可能なので、店舗が近くにない方はそちらを利用するといいですね。

3時のおやつは、イオンのフェアトレード商品で全て揃いそうです!

「フェアトレード商品」が買える店② イトーヨーカドー

2つ目はこちらも大手スーパーマーケットのイトーヨーカドーです。

イトーヨーカドーのフェアトレード商品は、「フェアトレードコットンを使った1秒タオル スリムバス」です。

このタオルは、コットンをフェアトレードで輸入し、プライベートブランドの「セブン&アイグループ」と日本の老舗タオルメーカーが共同開発して作ったもの。

吸水率が非常に高く、高品質の商品です!

「フェアトレード商品」が買える店③ ローソン

3つ目は大手コンビニエンスストアのローソンです。

ローソンはローソンでも、首都圏に展開される健康志向の商品を扱った「ナチュラルローソン」でフェアトレード商品が購入できます。

ナチュラルローソンは、国際フェアトレード認証がされたカカオを使ったオリジナル商品「冷やして食べるガトーショコラ」「バニラビーンズ タブレットショコラ」を発売しています。

どれも厳選したカカオの風味が感じられ、濃厚なチョコレートの味が楽しめます。

普通のローソンでは販売していないので、そこは注意が必要です!

「フェアトレード商品」が買える店④ ミニストップ

4つ目はコンビニでありながらファストフードを多く取り扱うミニストップです。

ミニストップの一部店舗では、店頭で出される淹れたてのコーヒーにフェアトレードのコーヒー豆を使用した「フェアトレードコーヒー」を販売しています。

フェアトレードコーヒーの取り扱いは2006年からで、約20年も前からフェアトレードに貢献しています!

もちろん味も深みがあって抜群ですよ!

「フェアトレード商品」が買える店⑤ 成城石井

5つ目は、高級スーパーマーケットとしてお馴染みの成城石井です。

高品質な輸入商品が多い成城石井には、数多くのチョコレートが並んでいます。

その中の1つに、「ステラ 有機フェアトレードダークチョコレート」というフェアトレードチョコレートがあります。

成城石井は取り扱い商品が時期によって変わるため、店頭へ行って、国際フェアトレード認証のラベルを目印に探すと、もっと多くのフェアトレード商品が見つかるかもしれませんよ!

「フェアトレード商品」が買える店⑥ カルディ

6つ目は、コーヒーと輸入食品を多く取り扱うカルディです。

フェアトレードのコーヒーとチョコレートを取り扱っており、店頭だけでなく通販での販売も行っています。

コーヒーを多く取り扱うカルディだけに、フェアトレードコーヒーも多く取り揃っています。

なかでも、女性の自立を助ける「ウーマンズハンド フェアトレードブレンド」は優しい口あたりで飲みやすい!

ぜひ試してみてほしい一品です。

「フェアトレード商品」が買える店⑦ THE BODY SHOP

そして、最後7つ目は、イギリス生まれの自然派コスメを取り扱うTHE BODY SHOPです。

THE BODY SHOPは、援助ではなく取引きで世界の貧困を減らそうと「コニュニティーフェアトレード」という取り組みを行っています。

その取り組みで、シアバターやオイルなどを各国から調達し、THE BODY SHOPオリジナルのコスメを生産しています。

一部の商品だけがフェアトレードという訳ではなく、数多くの商品の原料にフェアトレードしたものが使用されているんですね。

THE BODY SHOPの商品を使うと、心も体も美しくなれそうです!

まとめ

今回は「フェアトレード商品」が買える、身近にある販売店を7つご紹介しました。

どのお店も、一度は行ったことのある身近なお店ですよね!

フェアトレード商品って意外と身近にあったんだと驚かれた方も多いと思います。

フェアトレードについて知ったら、次は商品を手にとってぜひ使ってみてください!

高品質なことはもちろんですが、自分がSDGsに貢献している!と実感することもできますよ!

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フェアトレードとは?必要性や歴史をわかりやすく解説!

SDGsに貢献すると注目されている「フェアトレード」。

何となく言葉から想像するものがありますが、実際はどんなものなのでしょうか?

どうして必要なのか、歴史についても気になります!
今回はフェアトレードとは何なのか、必要性や歴史をわかりやすく解説していきます。

フェアトレードとは?基準はある?

まず最初に、フェアトレードとは何なのか、基準やSDGsとの関係をご紹介します。

フェアトレードとは

フェアトレードとは、「公平・公正な貿易」のことです。

世界では、経済的に豊かな国と貧しい国が貿易を行った際、力関係の差で豊かな国が得をし、貧しい国が損をする、という貿易が存在します。

そんな不公平な貿易はやめて、公平な貿易を行おうという取り組みがフェアトレードなのです。

フェアトレードには、国際フェアトレードラベル機構が定める「国際フェアトレード基準」と呼ばれる基準があります。

その基準の原則は、「経済的」「社会的」「環境的」の3つに分けられます。

詳細は以下の図表をご覧ください。

https://www.fairtrade-jp.org/about_fairtrade/intl_standard.phpを参考)

経済的基準には、生産者が経済的に損しないように「最低価格の保証」や「必要に応じた前払い保証」などが含まれています。

また、社会的基準には、主に労働環境を中心とした項目が目立ちます。

労働環境や児童労働、差別の禁止まで、幅広く労働環境を守る内容です。

最後の環境的基準には、農薬などによる人的被害や環境汚染がないように、「農薬・薬品の使用削減と適正使用」「土壌・水源・生物多様性の保全」という項目が含まれています。

力の弱い国が損をしないよう、さまざまな視点で基準が設けられていることがわかりますね。

SDGsに大きく貢献

このフェアトレードは、SDGsにも大きく貢献しています。

当てはまると考えられる目標は以下の8つです。

「目標1 貧困をなくそう」
「目標2 飢餓をゼロに」
「目標5 ジェンダー平等を実現しよう」
「目標8 働きがいも経済成長も」
「目標12 つくる責任つかう責任」
「目標13 気候変動に具体的な対策を」
「目標16 平和と公正をすべての人に」
「目標17 パートナーシップで目標を達成しよう」

「目標1 貧困をなくそう」「目標2 飢餓をゼロに」は、貧しい国との貿易を公平・公正に行うことで経済的に潤い、貧困や飢餓の減少が期待できるからです。

「目標5 ジェンダー平等を実現しよう」「目標8 働きがいも経済成長も」は、フェアトレードによって良い労働環境が増え、女性の地位向上に貢献、さらに働きがいや経済成長も促されるため、当てはまります。

また、フェアトレードは環境に配慮された生産が原則のため、「目標12 つくる責任つかう責任」「目標13 気候変動に具体的な対策を」もクリアできます。

「目標16 平和と公正をすべての人に」はフェアトレードの目的そのものですし、フェアトレードは国内外で拡がりを見せており、今後も拡がっていくことから「目標17 パートナーシップで目標を達成しよう」にも該当することがわかります。

フェアトレードが世界的にもっと拡がれば、SDGsの目標がどんどん達成されることが期待できますね!

フェアトレードはどうして必要なの?

さて、ここまででフェアトレードとは何なのか、SDGsにも貢献する取り組みであることがわかってもらえたと思います。

では、どうしてフェアトレードが必要なのでしょうか?

それは過去に数多くのフェアではないトレード(不公平な貿易)が行われてきていたからです。

例えば、経済的に豊かでない開発途上国が生産者となるコーヒー豆も、不公平な貿易がよく行われる輸入品です。

私たちが考えるモノの取引は、売り手が商品の価格を決めるというイメージだと思います。

しかし、実際は、生産している国ではなく経済的に豊かな先進国が商品の価格を決めます。

その価格は世界情勢によって高騰したり暴落したり、激しく変動します。

さらに、間に中間業者が入ることで、生産者の手元に残るお金がとても少なくなってしまうのです。

経済的な部分だけでなく、人手不足による労働環境の悪化、児童が働かなくてはいけない状況、輸入国が定めた農薬による被害など、生産国側が損をする貿易が数多くありました。

そこを解決するために、フェアトレードが必要となったのです。

フェアトレードの歴史は?いつから始まった?

では、そんなフェアトレードはいつから始まったのでしょうか?

最近よく耳にするようになった言葉ですが、じつは結構前から行われてきた取り組みでした。

フェアトレードの始まりは、1940年代後半のアメリカでNGOが女性たちの作った手芸品を販売したことからだと言われています。

その頃はフェアトレードという言葉はなく、「オルタナティブ・トレード」(Alternative Trade、もうひとつの貿易)と呼ばれ、チャリティーの意味合いが大きかったそうです。

オルタナティブ・トレードは国を超えて拡がっていき、1970年代には開発途上国の生産品を公正に輸入するという形に変わっていきました。

そして、名前もフェアトレードと呼ばれるようになりました。

日本では、1974年に東京の「シャプラニール」というNGO団体が、洪水被害にあった女性たちの作った手工業品を日本で販売したのが始まりです。

急激に増えたのは、2000年以降。

SDGsの登場で注目を集めたことで、さらに増え、現在はスーパー、コンビニなど身近な場所でフェアトレード製品を購入することができます!

フェアトレードという言葉が浸透し始めたのは最近ですが、じつは長い歴史のある取り組みだったのですね。

まとめ

今回はフェアトレードとは何なのか、必要性や歴史をわかりやすく解説しました。

フェアトレードとは、「公平・公正な貿易」のことで、SDGsの目標には8つも当てはまる取り組みです。

「経済的」「社会的」「環境的」の3つの基準があり、いろんな視点から公正な取引を考えていることがわかりました。

これまでに不公平な貿易が数多く行われてきたからこそ、これからの世界でのフェアトレードの増加は必要不可欠です。

フェアトレードは歴史が長い取り組みですが、まだまだ一般的になっていないのが現状です。

私たちが興味を持ち、知ることで、フェアトレードへの注目がもっと高まり、多くの生産者が平等な報酬、快適な労働環境などを得ることができればいいですよね!

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フェアトレードの仕組みとは?メリット・デメリットも合わせて解説!

人にも環境にも優しい「フェアトレード」。

日本でも拡がりつつありますが、まだその仕組みを説明できる人は多くはありません。

今回はそんなフェアトレードの仕組みについて、わかりやすく解説!さらに、メリットとデメリットも合わせてみていきましょう。

最後には、フェアトレードについて私たちができることもご紹介しますよ!

フェアトレードの仕組みとは?

では早速、フェアトレードの仕組みについて解説していきます。

フェアトレードとは、「公正・公平な貿易」のことを指します。

これまで、開発途上国は先進国と取引きを行う際、輸入価格や労働環境で損をすることが多々ありました。

そのため、経済的に豊かではない開発途上国がずっと貧しく、経済的に豊かな先進国がますます豊かになる、という図式ができあがっていました。

これでは開発途上国の貧困問題は一向に解決しないと危惧し、世界的に開発途上国が損をしないフェアトレードの取り組みが始まったのです。

ここからはフェアトレードの仕組みをご紹介します。

最低価格を保証

フェアトレードは、製品の最低価格を保証しています。

例えば、開発途上国で作られるコーヒー豆は、先進国のニューヨークやロンドンなどで市場価格が決められ、情勢によって高騰したり暴落したりします。

価格が暴落してしまったら、生産にかかる費用よりも製品代金が下回り、生産者にとって大きな赤字となります。

しかし、フェアトレードは最低価格の保証がされているため、暴落後も低いながらも一定の報酬を得ることができます。

また、逆に高騰した場合、フェアトレードでも同じく価格は高騰し、高い報酬を得られるのです。

生産者にとって、とても有難い仕組みですね!

奨励金の設定

最低価格の保証だけではありません。

フェアトレードには、「フェアトレード・プレミアム」と呼ばれる奨励金の設定もあります。

この奨励金は製品代金とは別に、仕入れ側から生産者へ渡るお金で、製品を購入する人や輸入する人、輸出する人が負担しています。

このお金は、生産者が機器の購入や設備の充実など、自由に使用することができます。

この奨励金の設定は、生産者が経済的に不利にならないようにする大切な仕組みなんですね。

フェアトレードは経済的に公平なだけでなく、労働や環境問題に対しても公平な貿易です。

これまでは、先進国が開発途上国に辛い労働を強いたり、有害な農薬の使用を指定したり、生産者が損をする取引きが行われてきました。

しかし、フェアトレードでは、例えば、労働時間を1日8時間と定めたり、農薬の使用量を制限したり、そういった部分でも生産者が損をしないように配慮されています。

国際フェアトレード認証

フェアトレードの仕組みはわかりましたが、それらを客観的に判断してくれる機関はあるのでしょうか?

じつは、フェアトレードには開発途上国が公平な条件で取引されていることをチェックする認証制度があります!

それを「国際フェアトレード認証」と言います。

この認証は、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)に基づいて、行われています。

認証製品には、国際フェアトレードラベルがつきます。

このラベルがついていれば、ちゃんと認証を受けたフェアトレード製品ということですね!

フェアトレードで得られるメリットは?

フェアトレードは生産者にとってメリットの多い取引ですが、じつは消費者、さらに地球にとっても良い仕組みなんです。

ここからは、フェアトレードで得られるメリットについてご紹介します。

生産者にとってのメリット

まずは生産者にとってのメリットです。

前述してきた通り、生産者にとっては経済的に安定できるという大きなメリットがあります。

それだけでなく、労働や環境問題についても守られています。

消費者にとってのメリット

続いて、消費者にとってのメリットは、質の良い製品を購入できることです。

フェアトレードによって収入が安定した生産者は、支援者の協力から高品質な作物の作り方を学びます。

また、環境に配慮して農薬使用量を制限して作られるため、人間の体にも安心安全な製品ができあがります。

さらに、フェアトレード製品を購入することでSDGsに貢献することもできます。

自分の行動が多くの人のためになると思うと、気持ちがいいですよね〜

これらは消費者にとっても大きなメリットと言えますね!

地球にとってのメリット

また、地球にとっても、環境に優しいというメリットがあります。

それは、農薬の使用量を制限するなど、環境保全の部分からわかります。

生産国の環境保全は、地球全体の環境保全にも繋がりますよね!

フェアトレードにはデメリットもある?

良いことずくしに見えるフェアトレードですが、じつはデメリットも考えられます。

それは、消費者や仕入れる企業側にかかるコスト面です。

フェアトレードの製品は、性格上、どうしても価格が高くなります。

また、仕入れる企業としてもコストが高くなってしまいますよね。

日本は特に、安いものが正義、みたいな風潮があるため、価格が高くなってしまうフェアトレード製品は避けられてしまう傾向があるかもしれません。

フェアトレードで私たちにできること

では最後に、フェアトレードで私たちにできることをご紹介しましょう。

まずは、フェアトレードについて知ることです。

先ほど紹介した通り、フェアトレード製品は高いという部分がデメリットでした。

しかし、フェアトレードの意味や仕組み、どうして必要なのか、生産者の生活などを考えると、多少高くても購入したいなという気持ちが出てくると思います。

私たちみんなでフェアトレードを理解し、それに見合った価格で購入しましょう!

また、それを周囲に知らせることも大切です。

日本はまだフェアトレードの認識が低く、製品も普及していません。

フェアトレードを知らない人たちに、ぜひ教えてあげましょう!

まとめ

今回はフェアトレードの仕組みについて、わかりやすく解説し、メリットとデメリットも合わせてご紹介しました。

フェアトレードは「公正・公平な貿易」のことで、取引の最低価格を保証し、さらに奨励金を受け取れる仕組みで、生産者が損なく取引きすることができます。

生産者だけでなく、消費者は質の良い製品が手に入ること、環境に優しいことなどのメリットがあります。

デメリットはコストが高いことですが、フェアトレードについて理解すると多少高い金額でも納得できるのではないかと思います。

まずは、フェアトレード製品を手に取ってみましょう!

その行動で多くの生産者が公平な報酬を得るのなら、私たちも嬉しいですよね!

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