衣服のSDGsの取り組みとは?行う企業は?個人でできることはリサイクル!?

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SDGsという言葉が一般的となり、多くの取り組みを目にするようになりました。

なかでも、衣服が抱える問題は多く、SDGsの取り組みがもっと必要だと言われています。

今回は衣服のSDGsの取り組みとは?行う企業について、さらに個人でできるSDGsの取り組みをご紹介しましょう。

衣服が抱える問題とは?

まず最初は、衣服が抱える問題をご紹介します。

それは、着なくなった衣服のごみ問題です。

世界的にファストファッションが大流行したことにより、値段の安さからその時々のトレンドをいち早く取り入れ、すぐに乗り換えることができるようになりました。

多くの人から人気を得た一方で、その裏には大量生産が故の大量廃棄が出てしまいました。

廃棄された衣服の多くは燃やされ、CO2が排出されています。

CO2が増えることで気候変動に繋がり、それがまた生物絶滅の危機に繋がるのです。

CO2の排出はごみ燃焼時だけではありません。

衣服を作る過程のなかでも排出されており、そもそも大量生産が大きな間違いであることがわかります。

衣服のSDGsの取り組みとは?

最近では以上のような大量生産・大量消費について問題視されるようになり、衣服を取り扱うアパレル企業ではSDGsの取り組みがマストとなりました。

では、アパレル企業では一体どんなSDGsの取り組みが行われているのでしょうか?

SDGs17の目標のなかで、衣服の問題で関連性の高い目標は「つくる責任つかう責任」「気候変動に具体的な対策を」「人や国の不平等をなくそう」です。

それらを踏まえてご紹介していきます!

1つ目は「つくる責任つかう責任」に関連した3Rの取り組みです。

3Rとは、Reduce(削減)Reuse(再利用)Recycling(再資源化)のこと。

アパレル業界で言う3Rは、衣服を作りすぎないこと(削減)、在庫となった衣服を別のお店で古着として販売すること(再利用)、使い終わった衣服を回収して別の衣服に作りかえること(再資源化)などがあげられます。

2つ目は「気候変動に具体的な対策を」に関連した地球に優しい素材を開発する取り組みです。

衣服の素材となる綿は天然素材なため、良いものと思われがちですが、ものによっては多くの農薬や化学物質を使用して作られている場合があります。

それら農薬や化学物質の散布が環境汚染に繋がることは言うまでもありません。

そのため、アパレル業界では農薬不使用なオーガニックコットンが採用されることが増えています。

また、作る工程で水を使わずに無地染めする無水染色素材など、使う資源を最小限に抑えた素材なども開発されています。

最後は「人や国の不平等をなくそう」に関連した労働者の人権を守る取り組みです。

衣服の問題と聞けば、環境問題をイメージしますが、それだけではありません。

安い衣服を提供するために、これまでは衣服を作る労働者の賃金や労働環境もかなり犠牲となっていました。

近年では、その部分を改善させるために労働者の基本的人権が守られることが重視されています。

それもまたSDGsの大切な目標の1つです。

SDGsに取り組むアパレル企業は?

さて、お次はSDGsに取り組むアパレル企業をご紹介していきます。

ユニクロ

世界中に多くの店舗を持つユニクロは、消費者から使用が終わった衣服を回収し、服から服へのリサイクルや、服から素材へのリサイクル、また、支援物資として海外へ送るなどの取り組みを行っています。

まさに先ほどご紹介した3Rの取り組みですね。

無印良品

服だけでなく家具やインテリア、雑貨など幅広く取り扱う無印良品は、製造工程でできたハギレなどを使って別のアイテムを作り出す「POOL」プロジェクトを立ち上げています。

例えば、ボックスシーツのハギレを使ったルームシューズなどです。

GUCCI

ハイブランドで知られるGUCCIは、革製品のカットを工夫し廃棄物削減、海洋ごみを回収し再生ナイロンへリサイクルするなどの取り組みを行っています。

GUCCIの親会社であるケリングは、「世界で最も持続可能な企業100社」の衣類品・小売部門で2021年2022年の2年連続で、「世界一サステナブルな企業」に選ばれている実績もあります。

Burberry

こちらもハイブランドであるBurberryは、2040年までに「クライメート・ポジティブ(気候ポジティブ)なブランド」を目指すと公言し、温室効果ガス46%削減の目標を示しています。

さらに、自社だけでなく、他社においての温室効果ガス削減も支援することを発表しています。

やはり世界的なアパレル企業は、SDGs貢献のために多くの行動を起こしているんですね!

個人でできることはリサイクル?

さて、最後に衣服のSDGsの取り組みとして、個人でできることをご紹介したいと思います。

まず1つ目は、買いすぎないことです。

よくあるのが似たようなデザインの衣服を何着も持っていた、というパターンです。

全て着るのであれば問題ありませんが、結局流行が終わってそのまま着ずに捨ててしまう場合も少なくないはず。

クローゼットを見返して、必要な衣服だけを買うようにしましょう。

そして2つ目は、着なくなった衣服はリサイクルすることです。

リサイクルしてくれるお店の回収ボックスに入れたり、リサイクルショップに引き取ってもらったり、ごみとならないように配慮しましょう。

自分が着ていた衣服が別の衣服に、または別の場所で役に立っていたら、気持ちもすっきりしますもんね!

これからの時代、SDGs=企業の取り組みではなく、私たち個人であってもSDGsを意識する必要があります。

将来の子どもたちのために、持続可能な地球を作っていきましょう!

まとめ

今回は衣服のSDGsの取り組みとは?行う企業について、さらに個人でできるSDGsの取り組みをご紹介しました。

衣服が抱える問題は、ごみや環境汚染など、多くの人が取り組まないと改善しない難しい問題でした。

しかし、多くの企業が、3Rや地球に優しい素材を開発、労働者の人権を守るなどの取り組みを行っていることがわかり、少し安心しましたね。

ただ、SDGsは企業にだけ任せる目標ではありません。

私たち個人でも、できることから始めて、少しずつでもSDGsに貢献していきましょう!

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