
食べられないと思って今までは捨てていた部分から、実は栄養素がたくさん摂取できることを知っていましたか?
生ゴミにしていたお野菜の切れ端を使って、、美味しく健康的な出汁を取って再利用するのが「ベジブロス」です。
普段はなんとなく捨てていた野菜のヘタ、皮や種から美味しい出汁をとり、他のさまざまな料理に活用ができます。
また、出汁をとる野菜によって味や色合いが変わるため、その時々の変化を楽しみながら節約ができるんです!
ぜひ、この記事を参考にして、野菜から取れる栄養価を最大限に摂取しながらエコな食生活を実現しましょう!
野菜の切れ端が出汁になる

ベジブロスとは野菜(ベジブロス)と出汁(ブロス)の略語であり、野菜から作る出汁のことを言います。
野菜と言っても、普段から食べている部分ではなく、ヘタや皮、種などの普段は生ごみとして捨ててしまう部分を使って作ります。
普段は捨てているところから作る出汁は美味しくなさそう。と思うかもしれませんがそんなことはありません。
実は、そのような部分にこそ栄養価がしっかりと詰まっており、深みのあるおいしさを引き出すことができます。
野菜のヘタや種、皮から作れるため食材のロスを減らし、第7の栄養素である「ファイトケミカル」や「ポリフェノール」などの健康的な成分を摂取でき、さまざまな料理に活用ができるのがベジブロスです。
今回はそんな素晴らしい万能出汁であるベジブロスの作り方、保存方法や効果などをご紹介していきます。
ベジブロスの作り方

それでは、実際にどのようにしてベジブロスを作ることができるのかを見ていきましょう。
①まずは材料選び
野菜の成分が溶け出て出汁ができるので、美味しいベジブロスを作るには材料の野菜選びがとても大切です。
ベジブロスには向いている野菜と向いていない野菜があります。
向いている野菜を意識的に入れることでより栄養価が高く美味しい出汁を作ることができます。
ベジブロスに向いている野菜;
香味野菜と言われる野菜
玉ねぎの皮やヘタ、セロリの葉、パセリの茎、人参の皮やヘタ、トマトのヘタ、ジャガイモの皮、とうもろこしの芯、きのこの石づき
ベジブロスに向いていない野菜;
苦味のある野菜、アクがでる野菜
キャベツの芯、ブロッコリーの芯、カリフラワーの芯、白菜の芯、カブのヘタ、パクチーの茎、菜の花の茎、ゴーヤの切れ端、春菊の芯、きゅうりの皮や切れ端
また、紫色のピーマン、紫玉ねぎやビーツなどは出汁の変色の原因となるので控えましょう。
②煮出して出汁を取る
材料の準備ができたら、次は調理工程です。調理はとても簡単です。
下記の材料を煮出すのみです。
下記の材料を入れ、強火で沸騰するまで火を入れます。
- 野菜 350g程度
- 料理酒 小さじ1
- 水 1000ml程度
沸騰したら弱火にし20〜30分ほど煮出します。
煮出した後は濾せば完成です。
③正しく保存をして活用
冷蔵保存であれば、3日程度が保存期間の目安ですが、
なるべく早く使用することをおすすめします。
一方で冷凍保存をすることで、1〜2週間ほど保存が可能です。
また、煮出した野菜を一緒に冷凍することで、ファイトケミカルをさらに引き出すことができます。
利用するときは、解凍後すぐに利用しましょう。また、熱湯などに通して解凍するのではなく常温解凍がおすすめです。
ベジブロスの知られざる効果とは?

実はベジブロスの効果は節約のみではありません。
ベジブロスならではの栄養素を摂取できます。
そんな栄養素が、「ファイトケミカル」です。
ファイトケミカルとは、第7の栄養素と言われており、免疫力アップや抗酸化作用、抗癌作用などの効果があります。
ファイトケミカルはベジブロスの原料となる皮や種などの部分に多く含まれています。
細胞にしっかりと覆われているファイトケミカルは日常的な食事ではなかなか体内へ吸収されません。
また、ベジブロスを作るときにしっかりと野菜を煮出すことにより、ファイトケミカルが更に体内へ吸収しやすい状態になります。
そして、ファイトケミカルだけでなくポリフェノールなどの栄養素も摂取できるのがベジフロスのもう一つの特徴です。ポリフェノールには美肌効果があり、皮膚の新陳代謝を向上しシミやシワなどの肌問題の改善にもつながります。
まとめ

ベジブロスは食材のムダを減らし、さらにファイトケミカルやポリフェノールの摂取を手助けするエコで健康的な野菜出汁です。
また、栄養価が高いだけでなくさまざまな料理に活用できます。
だし巻き玉子、炊き込みご飯や肉じゃがなどの和食にはもちろん、パスタやカレーライス、キムチ鍋などさまざまな料理と相性が抜群です。
野菜の皮や茎など、今までは気にせずに捨ててしまっていた部分があれば一度、「これはベジブロスに使えるかな?」と考えてみませんか?
ベジブロスを始めて、食材のロス削減と健康的な食生活を同時に手に入れましょう!