女性の寿司職人がミシュラン店で活躍!それでも女性が少ない理由は?

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男性のイメージが強い、寿司職人

最近では女性寿司職人の話もチラホラ耳にするようになり、2017年には、女性の寿司職人がミシュランガイドに掲載のお店で活躍していると話題になりました!

しかし、それでも女性の寿司職人はまだまだ少ないのが現状…一体なぜ?

今回は女性の寿司職人が活躍するミシュラン店について、今もまだ女性寿司職人が少ない理由、さらに、閉店した「なでしこ寿司」についてもご紹介していきます。

女性の寿司職人がミシュラン店で活躍!

まずはじめに、女性の寿司職人が活躍するミシュラン掲載のお店をご紹介しましょう。

女性寿司職人がいるミシュラン店「鮨 千陽」とは

女性寿司職人がいるお店は大阪市福島区にある「鮨 千陽」。

カウンター席のみ、予約制のこのお店は本格的な江戸前寿司を提供するのが特徴で、日本人だけでなく、外国人観光客にも人気です。

2014年12月にオープンし、2017年には「ミシュランガイド京都・大阪版」でコストパフォーマンスに優れた店が選ばれる「ビブグルマン」部門に認定されました。

このお店は職人養成学校「飲食人大学」が運営し、その学校の卒業生と生徒で切り盛りしています。

その中でも注目されているのが女性職人の存在です。

ミシュラン初掲載の2017年時点で、職人12人中4人が女性でした。

しかも、ミシュラン掲載の寿司屋で女性職人がいるお店は「鮨 千陽」のみ!

寿司屋業界でもとても珍しいお店なのです。

食べログでも高評価

「鮨 千陽」の食べログを見てみると、★3.54となかなかの高評価。

口コミも満足した内容が多く、やはりコスパの良さを褒めているものが多かったです。

これはぜひ行ってみたいお店ですね!

その他のお店でも女性寿司職人は活躍中!

女性の寿司職人がいるお店は「鮨 千陽」以外でも話題になっています。

それは、予約が取れないと大人気の浅草にある「鮨ゆう子」です。

2023年6月にオープンしたばかりなのに、口コミとSNS、さらにリピーターだけで予約が常に満杯なんだとか。

営業日は何と週2日だけ!

シェアレストランサービスを利用し、人気のビストロ店から間借りしているそうです。

寿司だけでなく、野菜を使ったおつまみも楽しめます!

予約が取れれば、ぜひ行ってみたいお店です。

以上のように女性寿司職人の活躍はチラホラ見られますが、それでもやっぱり男性よりは圧倒的に少ないですよね。

一体どうしてなのでしょうか?

女性の寿司職人が少ない理由は?

ではここからは、女性の寿司職人が少ない理由について考察していきます。

理由① 「手の温度が高い」というデマ

1つ目の理由は、女性のほうが「手の温度が高い」というデマが流れたからです。

手の温度が高いと新鮮なネタが温まるということでしょう。

確かに、男性より女性のほうが体温が高いイメージはあります。

さらに、女性寿司職人が特集されたテレビ番組では、お客さんから「手が温かいから美味しくないんでしょ」と言われたことがあると複数の女性寿司職人が話していました。

しかし、これは完全なデマです!

手の温度は個人差があり、女性だから高いということはありません。

むしろ冷え性の女性は手が冷たい人が多いのでは?とも思えますよね!

こういったデマが女性は寿司職人に向かないという固定観念を植え付けたのでしょう。

理由② 「女人禁制」「職人文化」の名残り

2つ目の理由は、「女人禁制」や「職人文化」の名残りです。

寿司職人だけでなく、板前さんも男性が多いですよね。

男性がメインの調理を行い、女性は割烹着でお手伝いをする…こういった昔ながらの文化が今も残っているということでしょう。

もともと職人と呼ばれる仕事は、下積み時代が長く厳しい世界が多いです。

そういった部分で、女性が入りにくい業界だったのかもしれませんね〜

女性寿司職人が炎上?「なでしこ寿司」とは?

女性の寿司職人が少ない理由を考えると、どれも勝手なイメージによるものばかりでした。

ではここからは、女性が店長を勤め、SNSで何度も炎上を経験した「なでしこ寿司」についてみていきましょう。

「なでしこ寿司」からも女性の寿司職人が少ない理由がみえてきますよ!

「なでしこ寿司」とは

「なでしこ寿司」とは、2010年に秋葉原にオープンし、2016年ごろから海外メディアを中心に注目が集まり、日本メディアでもよく取り上げられた寿司屋です。

店長と板前を兼任したのは女性の千津井由貴さん。

高級寿司のカテゴリでもあった「なでしこ寿司」は華やかな着物姿で女性が寿司を握るスタイルで、外国人観光客をメインに大盛況にありました。

しかし、その一方で「なでしこ寿司」には、

「女は体温が高いし、生理もあるから握るな」「化粧の粉が寿司に落ちる」「板場に立つには10年必要」

引用元:https://gendai.media/articles/-/109601?page=2

という誹謗中傷が届いていたそう。

炎上した理由

さらに、「なでしこ寿司」は何度かSNSの炎上経験もあります。

その理由は、取材の際に、制服の着物がまな板についていたからです。それに加えて、指に絆創膏を貼ったまま寿司を握っていたことも不衛生だと指摘されました。

SNSは大炎上し、千津井由貴さんが謝罪するに至っています。

現在は閉店

そして、そんな「なでしこ寿司」は2022年に閉店しました。

閉店理由はコロナによる外国人観光客の減少で、その後も回復することなく、店を閉める決断をしたそうです。

炎上理由は別として、女性が寿司職人になったことで心無い誹謗中傷が届くのは辛いですよね。

やはり寿司職人は女性に務まらないという大昔の考えを引きずっている人が一部いるため、女性の寿司職人は増えないのかもしれません。

まとめ

今回は女性の寿司職人が活躍するミシュラン店について、今もまだ女性寿司職人が少ない理由、さらに、閉店した「なでしこ寿司」についてもご紹介しました。

女性の寿司職人がミシュラン店で活躍している一方で、まだ女性寿司職人は一般的ではなく、少ないのが現状です。

その理由は、昔からのイメージによって女性の進出が難しい状態になっているからです。

とはいえ以前と比べ、女性の寿司職人は増えつつあります。

もしカウンターで女性の寿司職人を見つけたら、こっそりエールを送りましょう!

そして、性別に関係なく、自分がつきたい仕事につける世の中になるように、1人1人が変な固定観念を捨てることが大切ですね。

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