
実は、多くの企業がリスキリングを進めているってご存知ですか?
また、リスキリングにチャレンジしたい個人でも受けられる制度もあります。
スキルアップや知識向上を費用面でサポートしてもらえるのであれば、もっと取り組みやすくなりますよね!
今回は、リスキリング補助金について解説!
全体像から実際活用できる補助金・助成金までご紹介しますので、「リスキリングって何?」という方もぜひチェックしてください!!
リスキリング補助金の全体像

リスキリング補助金について理解していくなら、「リスキリング」の意味から知っておきたいところ。
まずは、リスキリングとは?というところから補助金についての概要をチェックしていきましょう!
リスキリング補助金とは?
そもそも「リスキリング」とは、職業や業務に関連した新しいスキルや知識を習得することを指します。
主な目的は、従業員のキャリアアップや企業の生産性向上です。
また、急激に進む技術革新やビジネスモデルの変化に対応するため、という背景があります。
リスキリングを助け、促進するための動きとして、リスキリング補助金があるのです。
補助金・助成金・給付金の違い
補助金以外にも、助成金や給付金と呼ばれるものもあって、「どれが受けられるの?」と悩む方もいるのでは?
それぞれの違いは以下の通りです。
補助金:国や地方自治体の制作目的のために予算を組んで交付するもの。目的は政策実現のためであり、使用用途は限られている。また、申請しても必ず受けられるとは限らない。
助成金:国や地方自治体が支給するもの。審査はなく、要件を満たしていれば受けられるが、厳しい条件の場合もあるので注意。
給付金:国や地方自治体が個人や事業主に支給するもの。
補助金や助成金の対象は企業ですが、給付金は個人が申請できるものがあります。
また、共通点としては、それぞれ「国」「地方公共団体」「民間団体」から支給されるものなので、返済の必要はありません。
リスキリング補助金の対象や事業者への影響

続いて、リスキリング補助金の対象について深掘りしていきましょう。
また、事業者への影響はあるのかについてもまとめました!
対象となる個人や企業、事業者
リスキリング補助金の対象は、受けるコース・研修などによって細かな違いは出てきますが、大きくは以下のようになっています。
個人:雇用保険に2年以上加入している人(過去にハローワークの教育訓練給付金を受給している場合は3年以上)
企業や事業者:雇用保険適用事業所の事業主
満たす必要のある条件については、あらかじめリサーチしておくと申請の際に慌てずに済みますよ!
実際の補助金活用事例
リスキリング補助金の事例は、東京はもちろん、地方でも広がりを見せています。
ここでは以下の事例をご紹介!
・東京都「DX人材リスキリング支援事業」:集客や売り上げでさまざまな問題を抱える企業を対象に、学習プログラムを無料で提供。知識やスキル習得の他、モチベーションキープや実践力強化の支援も受けられる。
・若年者等人材育成支援事業補助金:仕事に活かせる資格・免許の取得サポートを目的とした制度。資格取得や研修にかかる費用が一部補助される。市内の企業に若者が定着してくれるようにといった背景から生まれた制度でもある。
・若年女性に魅力ある職場づくり加速化事業費補助金:対象は若い女性が働きやすいような環境・職場づくりを行う企業。社内・外部研修にかかった費用も対象として補助金が支給される。
上記以外にも、リスキリング補助金の事例はさまざまあります。
住んでいる地域によって受けられる補助金は異なるので、気になる方は市区町村のホームページをチェックしてみましょう!
リスキリング補助金の影響とは?
リスキリングの取り組みには、嬉しいことだけではなく以下のような懸念事項もあります。
・費用がかかる場合もある
・習得したスキルが活かせない場合もある
・従業員のストレスの原因になる可能性がある
・取り組みが長期化しがち
ただ、このような不安要素はあるものの、それ以上にパフォーマンスやモチベーションの向上、収入アップなどが期待できますよね。
さまざまな視点を考慮してからリスキリングに取り組むと、いい結果に繋がるのではないでしょうか。
個人が対象のリスキリング補助金・助成金

ここからは実際の制度をチェックしていきます。まずは個人が対象のリスキリング補助金・助成金をご紹介します。
教育訓練給付金制度
厚生労働大臣が指定する一部の教育訓練を終了した際に、一部の費用サポートを受けられるのが、教育訓練給付金制度です。
個人事業主や会社員などが、自分のキャリアアップやスキルアップのために利用できます。
受講できる講座や資格はおよそ14,000講座!
IT系スキルや看護師や保育士などの医療・社会福祉系、専門サービス系など幅広い種類が対象となっています。
活用したい講座も見つけやすいのではないでしょうか。
公的職業訓練のデジタル分野の重点化によるデジタル推進人材の育成
IT系スキルの取得を目的にした場合は、「公的職業訓練のデジタル分野の重点化によるデジタル推進人材の育成」という制度が利用可能です。
デジタル分野のコースを受講し、条件をクリアしていれば、月額10万円の職業訓練給付金がもらえます!
企業が対象のリスキリング補助金・助成金

続いて、企業が対象のリスキリング補助金・助成金をチェックしていきましょう。
人材開発支援助成金
企業や団体が従業員にスキルや知識を取得させる場合もありますよね。
そのために訓練した場合の経費や、実施期間の賃金の一部をサポートしてくれるのが、人材開発支援助成金です。
以下のように複数のコースがあります。
・人材育成支援コース
・教育訓練休暇等付与コース
・人への投資促進コース
・事業展開等リスキリング支援コース
それぞれ概要・条件など異なるので、申請前には必ずチェックしましょう!
DXリスキリング助成金
公益財団法人東京しごと財団が主宰しているのが、DXリスキリング助成金です。
対象は東京都内にある個人事業主と中小企業。
1つの企業や年度に対し、年間上限64万円または助成対象経費の3分の2まで助成金の支給が受けられます。
DXを進めるためのマネジメント講座や業務効率化のための講座など、対象はさまざまなので、受けられるかどうかチェックしてみることをおすすめします!
まとめ
「リスキリング」とは、職業や業務に関連した新しいスキルや知識を習得すること。
その取り組みをサポートするために支給されるのがリスキリング補助金です。
ひとことにリスキリング補助金といっても、対象や内容はさまざま。
意外に幅広いので、「もしかしたら自分も受けられるかも?」と思った方もいるのではないでしょうか。
リスキリングに取り組んでみようと思った方は、お住まいの市区町村の制度をチェックしてみましょう!
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