

ハリウッドで注目されていた#MeToo運動を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
実は#MeToo運動もフェミニズムの取り組みの一つなのです。
また、フェミニズムは海外だけでなく、日本でも19世紀から取り組まれてきました。
日本のフェミニズムの歴史や今後の課題、海外の運動や課題も合わせて見ていきましょう!
フェミニズムとは:わかりやすく意味を解説

フェミニズムとは具体的にどのような取り組みを行うことなのでしょうか?
ジェンダーの運動は誤った理解をされてしまうこともあります。
フェミニズムは男性嫌悪を主張している考え方だと認識されている側面もありますが、そのようなネガティブなことは一切ありません。
正しく知り、正しく支持をすることが大切です。
フェミニズムを知るには、まずはフェミニストから知る必要があります。
早速、フェミニストについて見ていきましょう!
フェミニストとは:簡単に説明
フェミニストとは英オックスフォード辞書での定義によると、全ての性が平等な権利を持つべきだという理由から女性の権利を主張する行為(フェミニズム)を支持する人のこととされています。
つまり、女性も男性と同等の権利を平等に持っていると支持する人のことです。
ジェンダーによって、「こうすべきである」といったような決められた考え方を無くすことが求められています。
フェミニストは男性嫌悪をするわけではなく、あくまでもジェンダーに関わらず人々は平等であるということを信じています。
フェミニズム運動の目標
フェミニズムは個人の多様性を尊重することを目指しているだけでなく、SDGsでも大きく注目されています。
2020年に国連で採択されたSDGsには17の目標が設定されています。
その中でも、ジェンダー平等に関する目標はとても注目はされており、SDGsでも重要な課題となっています。
また、上記の2つの目標のみでなく17の目標のほとんどに影響があるとされており、フェミニズムは個人のレベルではなく世界的な大きな取り組みとなっているのです。
フェミニズムの歴史:日本と海外の違い

具体的に日本と海外ではどのようにフェミニズムが行われてきて、それぞれにどのような課題があるのでしょうか?
日本と海外をそれぞれ見ていきましょう!
日本のフェミニズム運動:いつから発生し、どんな影響があったか
日本のフェミニズムは19世紀後半の江戸時代末期に始まりました。
ちょうど、明治維新(1868年)にて西洋の文化や思想が国内に広まったのをきっかけにフェミニズムの運動は勢いを増しました。
その後、ジェンダーに関わらず政治に関わることが可能となったり、夫婦の制度が改正されたりとさまざまな影響を生みました。
しかし、日本は世界的に見るとジェンダーに対する取り組みのレベルが極めて低いと言えます。
その結果として、2022年に報じられた男女格差を示す指標であるジェンダーギャップ指数において日本は世界146カ国中116位という結果となりました。
また、G7内では最下位という残念な結果でした。
この課題を解決するために検討されている打開策が、クオータ制の導入です。
クオータ制とは、性別や人種、宗教などを基準に、一定の比率で少数派や弱者側の集団に人数を割り当てる制度のことです。
日本ではなじみがない制度ですが、世界では国会議員に関してクオータ制を導入している国は100カ国以上あります。
また、政治の変革だけでなく最も大切なのは市民の一人一人が意識を変革することです。
海外のフェミニズム運動:その歴史と影響
海外でのフェミニストの運動は4つの波があったと言われています。
始まりは19世紀から20世紀初頭の女性参政権運動でした。
その後、第2の波である「ウーマン・リブ運動」、個性と多様性に焦点を当てた第3の波、SNSでセクシャルハラスメントに戦う運動が行われた第4の波がありました。
第4の波ではSNSで#MeTooというハッシュダグを利用して主張をする運動がアメリカを中心に行われました。
このような運動が行われていてもいまだに世界では多くの課題があります。
一方で、ジェンダーへの理解が進んでいる国では、教科書で今まで男性がする仕事だと認識されていた職業に女性を用いて描いています。
このように、国や地域により現状や課題はさまざまであり国際的にジェンダー平等を達成するにはまだまだ課題があります。
まとめ

日本は、フェミニズムの取り組みに関して世界と比べて優れているわけではありません。
ただ、近年は海外の運動から良い影響を受け、国内でもジェンダーに対する活動が積極的に行われています。
もちろん、政治・経済分野での課題を解決することは大切ですが、自身が身近な問題と結びつけて考えることが最も重要です。
そのように考えることで、フェミニズムに対して積極的に知るようになり、その結果、行動につながることになるでしょう。
フェミニズムは、誰もが差別なく自由な暮らしを実現するために重要な取り組みです。
海外や他人の問題と認識するのではなく、一人一人の問題として意識しましょう!