絶滅危惧種が増える原因は?人間のせい?みんなができる対策は?

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この地球には私たち人間以外にも、多様な生物が生きて暮らしています。

しかし、その中で、絶滅危惧種の生物が増え続けていることをご存知ですか?

しかも、以前と比べてその増え方が加速しているのです。

今回は絶滅危惧種が増える原因について、たくさんの生物が絶滅したらどうなるのか、みんなができる対策についてもご紹介していきます。

絶滅危惧種が増える原因は?人間のせい?

では早速、絶滅危惧種が増える原因をご紹介します。

が、その前に、絶滅危惧種とは何か簡単に解説しておきましょう。

絶滅危惧種とは

絶滅危惧種とは、野生生物の中で絶滅の危機にある生物種のことで、一般的に国際自然保護連合(IUCN)が「レッドリスト」に掲載し、絶滅危機だと定められた生物のことを言います。

その「レッドリスト」に含まれる生物種はなんと14万7,517種!

その数は年々増加しているのです。

恐竜がいた時代、1種類の生物が絶滅するのに1000年の時間を有していました。

しかし、近年では生物の絶滅が加速し、1975年から2000年のたった25年の間に平均4万種が絶滅、計算すると13分間に1種の生きものが絶滅していることになります。

さらに、将来はこれの10倍の速さで生物が絶滅すると言われています。

これはとても恐ろしいことですね…

ではここからは、そんな生物たちがどうして絶滅するのか、絶滅危惧種が増える原因をご紹介していきます。

原因① 土地の開発・汚染

1つ目の原因は「土地の開発・汚染」です。

人間は昔、家もビルも何もない自然の中で生活していました。

しかし、日々文明は発達し、森や林は壊され、土地が開発、また工場などの増加で環境が汚染されるようになりました。

そのことで、生物たちは住処を失ったり、汚染された場所で命を落としたりしました。

人間が便利になればなるほど、その他の生物が絶滅したり、その危機に陥ったりしているのです。

原因② 乱獲や密猟

2つ目の原因は、乱獲や密猟です。

人間は生物を食べて生活しています。

食べるだけでなく、薬品や毛皮で服や装飾品を作るなど、生物からたくさんの恩恵を受けています。

その中で、必要以上に大量に捕獲(乱獲)し続け、生物を絶滅危機に追い込むことがあります。

他にも、規制された生物を違法に捕獲する密猟なども問題となっています。

原因③ 外来種の持ち込み

3つ目の原因は外来種の持ち込みです。

例えば、外来種の生物を住むべき地域とは別の場所へ持ち込み、放ったとします。

すると、その地域の生態系は乱れ、在来種が外来種に食べられたり、住処を奪われるなどの悪影響が及びます。

外来種の持ち込みによる生態系の乱れは、ニュースなどでも数多く取り上げられるほど大きな問題です。

原因④ 地球温暖化

そして4つ目の原因は地球温暖化です。

地球温暖化によって、世界各地で気候変動が起こっています。

これまでと違った環境は、生物たちにとって深刻です。

例えば、スマトラオランウータンは温暖化で降水量が増えたことで、食べ物が減ってしまい、成長や繁殖が困難な状態にあると言います。

また、ウミガメは卵を産み落とす砂浜の温度によって生まれる性別が決まるのですが、温暖化によって温度が高いことが続くため、メスが増え続け、繁殖に悪い影響を与えているとのこと。

ここでは紹介しきれないほど、地球温暖化は生物絶滅の原因になっているのです。

これら全て、人間のせいで生物が絶滅の危機を迎えていることがわかります。

たくさんの生物が絶滅したらどうなる?

たくさんの生物が絶滅したらとても悲しいですよね。

人間のせいであれば、余計に可哀想です。

しかし、そんな感情的な話ではなく、たくさんの生物が絶滅することで私たち人間にとっても深刻な状況をもたらすのです。

前述した通り、私たち人間は多くの生物からいろんな部分で恩恵を受けています。

恩恵を受けている生物だけが生き残ればいいのかというと、そうではありません。

生物多様性という言葉が示すように、生物はどこかしらで繋がりを持っています。

1種類の生物が絶滅することで、その周囲の生物が絶滅し、さらにその周囲の…と連鎖が始まるのです。

物理学者のアインシュタインが「ミツバチが絶滅したら4年後には人類も滅びる」という言葉を残した通り、1種類の生物の絶滅はおいおい人間の絶滅にも繋がりかねないのです。

絶滅危惧種が増えないようにみんなができる対策は?

では、絶滅危惧種が増えないようにどうしたらいいのでしょうか?

国や企業だけの問題ではなく、私たち個人でもできることはあります。

ここからはみんなができる対策をご紹介していきましょう。

対策① 自然を大切にする

1つ目は、自然を大切にすることです。

例えば、キャンプやバーベキューなどで自然へ行ったとします。

そこではしっかりゴミを拾って帰ります。

川や海にゴミが流れないように十分注意しましょう。

また、自然にいる生物たちにも危害が及ばないように気をつけましょう。

よくあるのが、自然にいた動物が可愛いからと餌をあげてしまうことです。

それもまた生態系の乱れに繋がるため、行わないようにしましょう。

対策② ペットは責任を持って飼う

2つ目はペットは責任を持って飼うことです。

よくあるのが珍しい外来種の爬虫類、両生類、魚などをペットショップで飼ったのに、飼えなくなって林や水辺に捨てたという例です。

このことで在来種が激減、外来種が大量発生なんてこともあり得ます。

また、植物も同様のことがいえます。

もし事情があって爬虫類などが飼えなくなったら、購入したペットショップへ相談すると引き取ってくれる場合があるそう。

ただやはりペットは責任を持って最後まで飼う、それが難しければ飼わないほうが生物のためでもありますね。

対策③ 節電など環境に優しい生活をする

3つ目は節電など環境に優しい生活をすることです。

これは地球温暖化の対策になります。

電気をこまめに消したり水道を節約したり、温暖化の原因となる温室効果ガスの抑制に努めましょう!

以上が生物を絶滅させないための対策になります。

どれも当たり前のことですが、しっかり意識して、生物の絶滅危機を食い止めましょう。

まとめ

今回は絶滅危惧種が増える原因について、たくさんの生物が絶滅したらどうなるのか、みんなができる対策についてご紹介しました。

絶滅危惧種が増える原因は、全て人間のせいと言える内容でした。

たくさんの生物が絶滅したら、人間にとっても暮らしにくい地球になってしまいます。

個人でできることは少ないかもしれませんが、みんなが意識を高く持って行動することで、ちょっとずつ改善されることを願います!

未来のために自然を大切に過ごしていきましょう。

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