
SDGsという言葉が登場して、数年が経ち、その重要性に気づく人も多くなりました。
しかし、興味はあるけど、どうやって取り組めばいいの?と感じている人もまだ多いのではないでしょうか?
今回は個人でできるSDGsの身近な例と企業の身近な例をご紹介します。
SDGsとは?

そもそもSDGsとは何なのか、まずはSDGsに掲げられた17の目標(ゴール)を見てみましょう。
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
(引用元:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html)
その他に、以上の目標に関連づいた、2030年までに達成すべき169のターゲットが存在します。
例えば、「1.貧困をなくそう」には「2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。」などです。
SDGsは地球温暖化などの環境問題のイメージが強いですが、ターゲットの具体的な内容を見ると、貧困や格差、ジェンダー、平和など、現在問題視されている幅広い事柄に対応していることがわかります。
SDGsは「地球上の誰1人として取り残さない」を原則にしており、地球上に生きる1人1人に関連する内容になっています。
だからこそ、1人1人ができる範囲で取り組んでいかなくてはいけないのですね。
個人でできるSDGsの身近な例は?

さて、そんなSDGsの取り組み、個人ではどんなことができるのでしょうか?
ここからは個人でできるSDGsの身近な例についてご紹介しましょう。
【個人】SDGs身近な例1 節電・節水

まず1つ目は、節電と節水です。
具体的には、エアコンの温度調節、使用していない家電のコンセントを抜く、照明をLEDに変える、お風呂の残り湯を洗濯で使う、水の出しっぱなしはやめるなどです。
これらを行うことで、温室効果ガスの排出抑制に繋がります。
ちょっとしたことですが、それを1年、5年、10年と続ければ大きな効果となりますし、それを多くの人が行えば、その何倍もの効果となりますよ!
【個人】SDGs身近な例2 食べ物を残さない

2つ目は、食べ物を残さないことです。
具体的には、料理を作りすぎない、買いすぎない、賞味期限をチェックしておく、残ったらお弁当として持っていくなどです。
日本では飲食店やコンビニ、規格外野菜などのフードロスが問題になっている一方で、世界には飢餓に苦しむ人がたくさん存在します。
そんな人達を1人でも減らすために、過剰消費を避ける必要があるのです。
さらに、フードロスは生ごみの増加にも繋がってしまいます。
【個人】SDGs身近な例3 ごみを減らす

3つ目は、ごみを減らすことです。
具体的には、前述のようにフードロスを減らす、必要のないものは買わない、レンタルやリースを利用する、中古を買う・売るなどです。
これも温室効果ガス排出の抑制に繋がります。
また、ごみが海や川などに流れてしまった場合、水質汚染や生物の死に繋がりかねません。
最近では自然に変える植物由来の製品なども種類豊富に販売されているので、そういったものを使用するのもいいでしょう。
【個人】SDGs身近な例4 ノーマイカーデーを作る

4つ目は、ノーマイカーデーを作ることです。
具体的には、いつもは車通勤のところ電車通勤に変える、自転車通勤に変える、旅行へ行く時は電車やバス、飛行機などの公共交通機関を利用するなどです。
これもまた温室効果ガスの排出抑制効果があります。
また、車社会である地方の場合、公共交通機関を利用することで活性化に繋がり、地域の交通充実に貢献できるかもしれません。
【個人】SDGs身近な例5 災害対策をする

5つ目は、災害対策をすることです。
具体的には、家族分の水や食料の備蓄、ハザードマップや避難所の確認などです。
意外な例かもしれませんが、SDGsの「11.住み続けられるまちづくりを」に該当する取り組みであり、「地球上の誰1人として取り残さない」という原則にも一致します。
【個人】SDGs身近な例6 差別があれば声をあげる

6つ目は、差別があれば声を上げることです。
具体的には、性別差別や人種差別、いじめ、家庭内暴力、児童虐待などに声をあげるなどです。
近年SNSの発達によって、こういった差別行為が幅広く、さらに見えない場面も多くなってきました。
躊躇なく声をあげることが難しければ、サポートしてくれる団体や家族、友人に相談し、何らかのアクションを起こすことが大切です。
【個人】SDGs身近な例7 家事・育児を平等に

7つ目は、家事・育児を平等に行うことです。
具体的には、夫婦や家族間で家事を当番制にする、男女ともに同じくらい育児時間を設けるなどです。
これは「5.ジェンダー平等を実現しよう」に該当する例です。
男女ともに家庭内の事柄をこなすことができれば、女性のさらなる社会進出に繋がるでしょう。
以上、個人でできるSDGsの身近な例をご紹介しました。
個人でできることも結構多いことがわかっていただけたかと思います!
企業が行うSDGsの身近な例は?

では、企業が行うSDGsの身近な例はどんなものが考えられるでしょうか?
ここからは企業編をご紹介していきましょう。
【企業】SDGs身近な例1 ペーパーレス化
1つ目は、ペーパーレス化をすることです。
会社では資料や書類など、多くの紙を使用しますが、それらもいずれはごみとなってしまいます。
紙ごみを削減するために、資料や書類を電子化するペーパーレスに取り組むと良いでしょう。
電子化することで、紙のように嵩張らず、さらに共有が簡単になります。
SDGsへの貢献に加えて、効率的に仕事を進めることができるでしょう。
【企業】SDGs身近な例2 環境に配慮した備品を使う
2つ目は、環境に配慮した備品を使うことです。
会社には多くの従業員が出入りします。
消耗品となるボールペンや紙、付箋、のり、トイレットペーパーなどは年間で考えると、かなりの量を消費します。
だからこそ、備品は環境に配慮したエコ商品を使用すると良いでしょう。
例えば、廃材を使用して作られた筆記用具や芯のないトイレットペーパーなどがあげられます。
【企業】SDGs身近な例3 社員の働き方を見直す
3つ目は、社員の働き方を見直すことです。
これは「3.すべての人に健康と福祉を」と「5.ジェンダー平等を実現しよう」、「8.働きがいも経済成長も」に該当する例です。
具体的には、残業時間の見直しや休暇取得率の確認、女性が男性同様に役職につけているかなどです。
社内の働き方を見直すことで、会社の雰囲気や社員のやる気にも繋がります。
SDGsにも貢献でき、良いことずくめですね!
まとめ
今回は個人でできるSDGsの身近な例と企業ができるSDGsの身近な例をご紹介しました。
個人でも企業でも、少しの工夫でSDGsに貢献できることがわかりましたね。
まずは自分ができるところから始めてみましょう。
きっとその行動が、より良い未来に繋がることでしょう!