SDGsには「陸の豊かさも守ろう」という目標があります。

この目標には森林保全などの項目があり、目標達成のために「植林活動」が大切であることがわかっています。

今回は植林活動とは何なのか、わかりやすく解説し、各企業の取り組みもご紹介していきます。

植林活動をわかりやすく解説しよう!

では早速、植林活動についてわかりやすく解説していきたいと思います!

植林活動とは

植林活動とは、森林の再生や環境保全のために木を植えることをいいます。

植林を行う場所はすでに森林が伐採された跡地から、これまで何もなかった土地など幅広くあります。

植林活動はただ木を植えて終わりではなく、健康的な森林が保たれるように継続して管理しなければいけません。

ニュースなどメディアでは木を植えているシーンをよく目にしますが、その後の活動のほうが圧倒的に長いのです。

現在、各国や各自治体、各企業でも植林活動を行う団体が増えています。

それは、植林活動が今の地球にはとても重要なことだからです。

植林活動の必要性

さて、ここからは植林活動の必要性についてご紹介しましょう。

地球にとって森林はとても大切な役割を担います。

例えば、たくさんの生物の住処になったり、渇水や洪水、山地災害を防止する機能、CO2の吸収と貯蔵などです。

しかし人々は、経済の発展や土地の開発に伴い、これまでの数十年でたくさんの木々を伐採してきました。

実際に、世界では、1990年から2015年の25年間で、1.29億haの森林が減少したと言われています。

その結果、森林を住処とする生物は減り、災害が増え、地球温暖化も進みました。

このまま森林が減少し続けると、とんでもないことになりかねません。

世界中がこの森林減少に危機感を抱き、SDGs15「陸の豊かさも守ろう」では

「2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。」

引用:https://gooddo.jp/magazine/sdgs_2030/life_on_land_sdgs/8410/#

というターゲットが掲げられています。

植林活動の問題点

ここまでの解説で、植林活動が地球にとって必要で重要なことであることがわかってもらえたと思います。

ただ、植林活動にも問題点があります。

それは、行き届いた管理ができるかどうか、です。

じつは、植林活動は昭和の前半ごろにも、商業用の木を育てるという意味で盛んに行われていました。

杉やヒノキが数多く植えられたのですが、木々の成長と同時にそれを管理する林業従事者が減少し、現在では管理の行き届かない森林が数多く放置された状態になっています。

荒れた森林は1つ1つの木が太陽に当たりにくくなり、十分に育たず、不健康な状態に陥ります。

森林を住処にする生物たちにとっても良い状態ではありません。

これでは森林の働きが薄れてしまいますよね。

そのため、育ちすぎた木は伐採し、適度なバランスで管理する必要があるのです。

伐採した木々は資源にするなど、循環することで、地球や人間、その他の生物にとっても良い環境が整います。

管理が行き届いていない森林の問題に危機感をもった、各企業が今、多くの植林活動、森林保全活動を行っています。

林業関係の企業だけでなく、他の企業、さらに国や自治体をあげての活動は、この問題の解決に繋がりますよね。

植林活動を行う企業は?各事例とは?

では、一体どんな企業が植林活動を行っているのでしょうか?

ここからは企業が行う植林活動の事例をご紹介していきます。

トヨタの取り組み

1つ目の事例は自動車メーカー、トヨタの取り組みです。

トヨタは生産拠点のある各国で、2050年までに132万本の植樹を目標とし、2020年までに約6万本の植樹を達成しています。

中国モンゴル自治区での植林活動では、中国政府に表彰されるほどの高い評価を受けています。

また日本では、すでにある人工林で増えすぎた木々の間伐を行い、健康的な森作りに貢献しています。

タンスのゲンの取り組み

2つ目の事例は家具のECサイト、タンスのゲンの取り組みです。

タンスのゲンは木を使用した家具を多く取り扱っているため、豊かな森林を取り戻すために何かできることはないかと考え、植林活動に参加しています。

その取り組み内容は、お客さんからのレビュー200件につき、1本の木を植樹するもの。

これには、お客さんと一緒に参加したいという想いが込められているようです。

さらに、社会貢献としてレビュー1件につき、1本のワクチンを「NPO法人 世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)」を通じて寄付しているとのこと。

2019年12月1日の時点で、合計2,398本の植樹と257,938本のワクチンを寄付した実績があります。

とてもユニークな取り組みですね。

まとめ

今回は植林活動とは何なのか、解説し、各企業の取り組みもご紹介しました。

植林活動は、木を植える活動ですが、ただ木を植えるだけでなく、しっかりと管理し続けることが重要であることがわかりました。

森林伐採が進むこの地球では、生物の住処や災害予防、地球温暖化予防などのために、植林活動が必要になってきます。

今回ご紹介した企業以外にも、たくさんの企業が植林活動に参加しています。

地球に優しい各企業の活動を知って、応援していきましょう!

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